JICA海外協力隊の世界日記

Habari Tanzania~タンザニア日記~

#18 工場探訪~バガモヨシュガー

活動先の職業訓練校では、多くのコースで2年生になると約2か月間の職場実習(インターンシップのようなもの)があります。5月、6月がその期間にあたり、私の所属する機械コースでは、各地の様々な工場に派遣されました。私もタンザニアの工場がどんなものか、前からすごく興味があったので、その実習をいくつか見学に行って来ました。

今回、訪れたのはバガモヨ(Bagamoyo)という、首座都市ダルエスサラームから車で約2時間ほどの海に面した小さな都市で、かつては奴隷貿易の拠点となっていた歴史もあります。

バガモヨの中心部から、さらに車で1時間ほど。舗装されていない一本道をひたすら走っていくと、いつの間にか両側がサトウキビ畑に代わり、その中にぽつんと大きな工場が見えてきます。これが今回訪れたBagamoyo sugar(バガモヨシュガー)の工場です。
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↑工場までの道のり

工場の敷地の中に入ると、何台ものダンプカーが収穫したサトウキビを運び入れていました。砂糖を焦がしたような甘い匂いがしました。

建屋の中に入ると、サトウキビを圧搾して、濃縮して、結晶化して、という一連の工程を間近で見ることができました。何よりもその機械・設備の大きさに圧倒されました。 

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↑巨大な製造設備

インターン中の学生は、工場の保守管理を行う部署に配属され、この日は作業場で補修部品の加工などを行っていました。久々の再会でしたが、元気そうで良かったです。

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↑作業場の様子

まだ工場は新しく、完成して数年しか経っていないそうです。タンザニアの他の地域に目を向ければもっと大規模な砂糖工場があり、それらを目標として今後は生産能力を高めていくと言っていました。

また工場のトップや技術者には、インド系の人々も働いていました。また設備や機械もインドから持ってきたものが多くあるとのことでした。
この工場に限らず、タンザニア国内の工場ではインドやアラブ、中国にルーツを持つ人々がマネジメント層にいるケースがあります。今はまだ、彼らが祖国から持ってくる機械や技術によって、このような立派な工場が稼働できる現状がありますが、将来的にタンザニアの機械・技術で製品を生み出す日が来るとよいなと思います。

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↑袋詰めされる砂糖

改めて工場は面白いなと感じた今回の見学でした。そしてスーパーで買う砂糖を少し身近に感じられました。
今後もいろんな工場を訪れてみたいと思います。

ではまた次回。

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