2025/01/24 Fri
文化
#30 スワヒリ語
今さらですが、スワヒリ語の話です。
スワヒリ語はタンザニアをはじめ、ケニア、ウガンダなど東アフリカ圏で話されている言語で、タンザニアでは公用語になっています。100を超える部族があると言われるこの国ではそれぞれに部族語がありますが、部族が入り混じった中での一般的な場面では基本的にスワヒリ語が使われています。
日本でよく知られているのはライオンキングの"ハクナマタタ"(=問題ない)でしょうか。観光地では外国人に対してよく使われていますが、私の周りのタンザニア人が使うのはあまり聞いたことがありません。
タンザニア人は挨拶をとても大事にします。
Mambo vipi?(マンボ ビピ)
Habari yako? (ハバリヤコ)
Unaendeleaje? (ウナエンデレアジェ)
Uko poa? (ウコポア)
Kama kawaida? (カマカワイーダ)
Bomba? (ボンバ)
だいたいどれも「調子はどう?元気?」の意味です。一度の挨拶で全てを矢継ぎ早に聞かれる時もあります(なんでほぼ同じ意味の質問をするのだろう、と思うこともありました)。なので来た当初は、職場での挨拶は少し身構えていた時もありましたが、今となっては気持ちよく毎日をスタートさせることができています。
また、タンザニアでは歳上の人に対して敬意を示すShikamoo(=シカモー)という挨拶があります。すれ違いざま、私も小学生などに言われる時があり、とても可愛いです。返答はMarahaba(=マラハバ)と返します。日本と同じように、あるいは日本以上に年配の人々を敬う文化があるように感じます。Shikamooと言いそびれても大抵の場合問題ありませんが、時にShikamooを言われたがりのご老人もいるので注意が必要です。
私たちが英語を話す時と、スワヒリ語を話せるとわかった時の反応は全く違います。「スワヒリ語がわかるのか!?」「スワヒリ語うまいな!」2年前に着いた時から、タクシーの運転手や、道端で初めて話す人など、たとえ少ししか話せなくても、テンション高めに褒めてくれるタンザニア人にのせられて、今日までやってくることができました。現地に入り込むためには現地の言葉がとても重要であると改めて認識させられました。
ただ日常会話に不安はなくなった今でも、同僚たちの世間話にはあまりついていけません。彼らがなんで笑っているのか、何に対して文句を言っているのか、リアルタイムで分かったら面白いだろうな、といつも思いますが、、、またいつか来た時の課題として残しておきたいと思います。
ではまた次回。
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