2025/01/11 Sat
生活
#28 お金事情
タンザニアでは、日本のようにいたるところに銀行のATMがあるわけではありません。
その代わりにWakala(ワカラ)と呼ばれる対人のキオスクのようなものがたいてい徒歩圏内にあります。人々はそこに行きお金を引き出したり、預けたりしています。
↑近所のWakala
しかし、だれもが銀行の口座を持てるわけではありません。その代わり、通信会社各社が展開する○○Pesa(ペサ=スワヒリ語で”お金”の意味)という電子マネーのサービスが大衆に浸透しています。日本で言うとPaypayのようなイメージです。アカウントは携帯電話番号に紐づいており、電話番号さえあれば誰でも使用でき、銀行口座を持てない人々も皆これを使っています。銀行口座と同じようにWakalaで現金の引出しや預入れができ、携帯電話を使って個人間の送金や店頭での支払いが可能です。加えて、電気代の支払いから長距離バスや電車、サッカーの試合のチケットの購入までできるので、とても便利です。
特筆すべきは、スマホでなくガラケーでもそのサービスが使用できることです。もちろんスマホ用にアプリはありますが、ガラケーではSMSでのやり取りで、支払いや送金を簡単に行えるようになっています。スマホを買う余裕のない人もまだたくさんいますが、彼らも当たり前に使うことができ、生活に欠かせないサービスとなっています。
とはいえ、○○Pesaの口座から現金を引き出したり、送金したりするには手数料がかかります。なので、日常生活で一番好まれるのはやっぱり何より現金です。
ではまた次回。
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