JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

ミーティング@Phnom Penh SEZ

先週、ようやくプノンペン経済特区にある日系企業の定期会合に出席することができた。目的は、日系企業の間で知られていないNEAの存在をアピールすること、NEA業務の説明、特に人材確保と提供が無料であると知ってもらうこと。現在、プノンペン経済特区には35社の日系企業が進出し、操業している。さらに8社が進出予定である。この経済特区には、アメリカ、台湾、タイ、シンガポール、韓国、ベトナム、マレーシア等の企業が操業しているが、進出企業数で言えば、日系企業が半数以上を占めている。そのため、経済特区事務所には、日本人が常駐している。

会合の議題は、廃棄物処理の手続きと対応の仕方、停電時の操業停止に関する損害賠償と法的責任、工場労働者の健康管理、問題の共有と解決法等々について話し合い、ようやく私の番になる。NEAのサービス内容、特に企業に関心のある人材確保に関して、公共機関であるからすべてのサービスが無料であることを強調する。昨年の7月に赴任して以来重ねてきた企業訪問で半数以上の企業とはコンタクトが取れ、最近は少しずつであるが、人材確保の依頼が増えてきた。デスクワークの人材確保にはそれほど苦労はしないが、日系企業の多くは製造業種であるので、技術者の確保には苦労をしている。もともとカンボジアには製造業が育っていない。カンボジアの製造業と言えば、縫製業が大部分を占めている。日系企業が求める技術者がいないという問題に直面している。人材の確保は急務であるが、人材を育てるまでにはかなりの時間を有する。

会合が終わり、名刺交換をしながら、未訪問である企業と訪問日程の打ち合わせをすることができた。その中で、未訪問企業の何社かがすでに操業を停止し、撤退したことを知らされた。海外進出の難しさを思う。

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