JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

ジョブセンター

NEA(国家雇用機構)の業務のひとつ、求人側と求職側を結びつけるジョブマッチングがある。この業務を遂行する中心的役割を果たすのが、ジョブセンターである。プノンペンにあるジョブセンターを中核にカンボジア国内に8ヶ所の支所が設けられている。プノンペンジョブセンターには、職員6名、ボランティアスタッフ13名、契約スタッフ1名がいる。各支所には2名のスタッフが配置され、それぞれの業務を遂行している。プノンペンジョブセンター所内は、一部日本のハローワークのレイアウトを模している。所内はとても広い。正面玄関を入ると、すぐに受付がある。女性スタッフが訪問者の目的に応じて、てきぱきと応対している。受付の左側には、大きな事務机が4つ置かれている。ここで、ジョブマッチング業務をパソコンで行っている。このリクルートメントチームを率いている女性がミス・クニアン、4名のスタッフに毎日指示を出している。受付右側には、6台のコンピューターが置かれ、求職者が求人募集を見ることができる。また、正面奥には横一列に4つの机が置かれ、4名のスタッフが求職者のさまざまな相談を受け、適切なアドバイスを与えている。訪問者が座れる椅子と新聞や雑誌が整然と置かれ、清潔さが保たれている。

カンボジア人は散歩がお好き

私たち夫婦は毎日の日課に散歩をする。赴任以来、私たちは独立記念塔近くの公園に散歩に行く。最近は朝が明けるのが遅く、6時でもあたりは暗い。街燈も5時半には消えてしまうので、一層暗く感じる。そんな暗さの中をアパートを出て歩き始める。道の両側にあるカフェの前では、暗いのにもかかわらず、店の前のごみを掃きとり、水を撒いている光景があちこちで見られる。道端の簡易レストランでは、炭をおこし、豚肉を焼いている。あたりは暗いが、すでに人々は朝の生活を始めている。独立記念塔近くの公園につく頃には、少し明るさが出てくる1周400メートルぐらいの道を時計とは反対周りに歩く。すでに大勢のカンボジア人がカップルであったり、4~5人のグループであったり、一人でストレッチをしながら、思い思いのペースで歩いている。たまに走っているいる人も見るが、10メートルも走らないうちに立ち止まってしまう。公園を1周する間に、体重計を1つ持ち、歩く人に声をかけている女性、野菜を売る女性たち、その野菜を買った女性は両手に買い物袋をぶら下げて歩く、今、人気のオーガニック野菜を売る男性、太極拳をするグループ、テープの音楽をかけながらストレッチする女性たち、トワットサイと呼ばれるバトミントンのシャトルを大きくした蹴り道具使って楽しんでいる男性たち、10年前には見かけなかったお洒落なスポーツウェアを着たサイクリストたち。1周するだけで、カンボジア人の生活が見えてくる。

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