JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

ナショナルキャリアフェア

毎年11月、NEAは国内最大規模のキャリアフェアを開催してきました。キャリアフェアはジョブフェアとは違います。参加者は、仕事を探しに来るだけでなく、自分自身のキャリアパスを見つけに来るのです。参加者の多くはよりよい仕事を求めて、参加企業のブースを見て回り、履歴書を提出して行きます。しかし、まだ自分の将来の道が分からない若者(高校生を含む)たちも多く、彼らのために、キャリアガイダンス講座を設けたり、技術を身につけたいと思っている若者たちには、職業訓練校のブースを見て回ってもらう工夫をしています。昨年度2015年、参加者人数は2万人以上、参加企業数75社、2つの職業訓練校が参加しました。私が赴任した2015年7月には、すでにキャリアフェアの内容と参加企業が確定されており、私は傍観者でした。

今年は、計画の初期段階から加わり、より多くの日系企業の参加を呼びかける活動をしています。2016年も11月開催ですが、1月からプノンペン経済特区にある日系企業や、プノンペン市内の日系企業を訪問して、キャリアフェアの話をさせていただいています。昨年度は日系企業の参加社数がわずか3社でしたので、今年の目標を高くして参加企業社数、30社を目指しています。

アプサラダンスの先生

 ユーンバンナー先生は、カンボジア伝統舞踊家である。

物心ついた頃から、舞踊家の母に連れられてアプサラダンスを覚えた。

 10代から20代にかけては、アプサラダンスの第一人者として、カンボジアで活躍をした。1974年から1979年にかけてポルポトによる内戦で、多くの舞踊家が殺され、わずか4人位の舞踊家が生き残った。ユーンバンナー先生もその中のお一人だ。

アプサラダンスは、アンコールワットに伝えられる踊りと言われている。

千年以上の歴史を持つアプサラダンスは、アンコール王朝で宗教儀式や宮廷儀式の時に、神々や王様に奉納されて以来、外交儀礼においても重要な役目を担って来た。

また、2003年には、世界無形文化遺産として、登録されている。

この舞踊は、クメール民族独自の宇宙観を表現しており、ピンピアットと呼ばれる伝統的宮廷音楽の伴奏に合わせて踊り、手足指の反りや独特の姿勢、蛇のような身体の動き、無数の花が開いては閉じるような指先の表現は、植物の命や宇宙の循環を表している。

私の妻は、2004年以来、途切れることはあってもユーンバンナー先生に師事し、アプサラダンスを踊り続けている。

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