JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

プノンペン国際ハーフマラソン

6月12日、午前6時王宮前をスタート。約5000人のランナーたちは、3キロ、10キロ、ハーフの3コースに分かれ、トンレサップ川からの涼しい風を受け、走り出しました。今回で6回目となるハーフマラソン大会、今年の目玉はなんと言っても猫ひろしさんが走ることでした。つい最近、リオデジャネイロオリンピックへのカンボジア人、マラソン代表選手に選ばれました。

私たち夫婦も散歩をかねて、スタート地点である王宮前まで歩きました。アパートを5時半に出て、着いたのがスタート10分前。すでに大勢のランナーたちが周辺に集まっていました。ハーフマラソンランナーたちがスタートラインに立っています。最前列に猫ひろしさんがいます。彼は、2014年の大会で優勝しています。今年は、マラソン代表選手として負けられないレースです。カウントダウンが始まりました。午前6時、号砲一発、一斉にスタートしました。10分後に10キロコースのスタートにあわせて、ランナーたちがスタート地点に集まり始めました。見ると、ランナーたちの間をすり抜けるように、ぱらぱらと走り始めたランナーがいます。遅刻した~、と叫びながら走っていきました。カンボジアらしいなぁ、と微笑ましくなりました。10キロコースの参加者が一番多かったらしく、スタートしても、先頭集団以外は、ゆっくりと歩いています。長い行列が通り過ぎ、最後に3キロコースのランナーたちがスタートしました。家族連れが多く、小さな子供たちがうれしそうに、走り出しました。

こんなに大勢のカンボジア人が参加するハーフマラソン大会。前回、私たちがいた2004年では、考えられない光景でした。平和の力なのでしょう。人々の心の中に余裕が生まれ、日常を楽しめるようになりました。これからもずっと平和が続いてくれることを願い、家路につきました。

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