JICA海外協力隊の世界日記

パラグアイ便り

高校生達へ配属先のサービス紹介!

¡Buen día! (ブエン ディア! おはようございます!)

高校生達に私の配属先(起業家支援団体)の紹介をしに行ってきました!

今回訪問した先は、Colegio Técnico y Centro de Entrenamiento Vocacional Pdte. Carlos A. Lópezという工業高校と職業訓練校が併設された学校です。

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この学校は前々から様々なJICAボランティアの方が活動しており、現在も自動車整備の方と、工作機械の方の2名が活動をしています。

今回の訪問は、「高校生の内から起業について興味を持ってもらいたい」「将来の選択肢を増やしてもらいたい」という思いと「起業家を支援している団体がある」という事を知ってもらう為に実施しました。

実施にあたって、学校に配属されている自動車整備隊員の方と事前に相談し、配属先のサービス説明だけではなく、「そもそもビジネスって何だろう?」という内容も盛り込むことになりました。

これを入れた理由は、学習の意欲が少ない生徒もいるという話があり、「今学んでいることが、将来自分がお金を稼ぐ時に役に立つ」という事を改めて認識してもらう為、そして今現在の起業家も含めて「顧客が欲しいものを作ろう」という視点が少ない様に感じていたので、その意識を持ってもらう為にも追加で話す事にしました。

校長先生と教頭先生にも事前に話をさせていただき、今回の目的を理解してもらえました。

尚、少し話がズレますが、、、

事前訪問で学校を見学させていただい際に「家具デザイン原図集」という日本語の本を発見しました!!!!!

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こちらの本は何十年も前に協力隊員が日本から持ってきたもので、今もなお現地教員の方が授業で使っているとのこと。

私自身、現地に何を残せるのか悩みながら活動している中で、何十年も使用され続けているものを見て「すごいな」と素直に感じましたし、相手が「使いたい」「使いやすい」等と感じるものは長く使用されていくんだろうなと身をもって感じました。

さて、話を戻しまして、、、

当日は、職業訓練校の自動車整備科、工業高校の自動車整備科、情報科、電気科、建築科の生徒に参加してもらいました。

3回に分けて実施し、計92名の生徒が参加してくれました。

「そもそもビジネスって何だろう?」を私が話し、「配属先のサービス紹介」を同僚に話してもらいました。

多くの生徒が、こちらの問いかけに反応してくれ、真剣に話を聞いてくれていたように感じます。

質問もいくつかして下さり、「具体的にどんな事を学べるのか?」といった質問や、生徒の中には、家族や知り合いが既に起業しており「自分の知り合いに教えても大丈夫か?」といった質問もありました。

アンケートも62名の生徒が出してくれました。驚きだったのが、64.5%(40名)の生徒が「将来自分で起業しようと考えたことがある」ことでした。

日本ではこういう結果にならないと思いますが、パラグアイにおいては企業の数や賃金の関係から起業に対するモチベーションがある人達が実際に多いのかもしれません。

実は今回の高校生年代の学生に配属先紹介をするのは、これまで私の配属先ではしていなかった事でした。

(基本的には、配属先の所属する大学生向けのみです。)

とにかくまずはやってみようと実施させてもらいましたが、一緒に行った同僚からは「真剣に話を聞いてくれている生徒がいてよかった」「将来の小さな種を蒔くことはできたかもしれない」という話があり、少し興味を持ってもらえたかなと思います。

また、実施の翌々日には、早くも配属先にビジネスアイデアを送ってきてくれる生徒もおり、少なくとも「起業したい」と思っている生徒の後押しができたかもしれないと感じました。

¡Hasta luego! (アスタ ルエゴ!それではまた!)

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