2020/01/21 Tue
活動
キューバ旅行で考えたこと


年末年始の休暇を利用して、キューバ旅行をしてきました。近年日本からのツアーも多く催行されるようになったことから、一度は訪れてみたいと思っていました。ボゴタからは直行便で3時間半ほどで到着する近さですが、いろいろと考えさせられることがあった旅行でした。
観光の目玉としては、色とりどりのクラシックなアメリカ車、ゲバラの肖像のある革命広場、ヘミングウエイの好んだカクテルなどがあり、私もそれらを楽しみにしていました。


1959年のキューバ革命はそれまでの親米軍事政権に反発した動きでしたが、その後アメリカとの関係が悪化しソ連に接近、2015年にアメリカとの国交が再開したものの、未だにアメリカの制裁は解除されてはいません。一貫して社会主義を継続しているキューバでは物資不足のため、生活必需品は配給制といわれ、実際にマーケットではお世辞にも物は豊富とはいえませんでした。
私が訪れたのは首都ハバナの旧市街ですが、現地ではアメリカ製の車=革命前の50年代、ソ連製の車=革命後の60年代以降とはっきりとキューバの歴史がわかるようになっていました。また植民地時代に建てられた建物は手入れがされておらず、腐食が進んでいるものも多くみられました。
コロンビアと比べ、車も街も古く物資も乏しいキューバですが、それぞれの国の体制や目指す方向などが異なっているため、どちらがいいということは一概に言えません。国際協力もその国の求めるものをその国のやり方を尊重しながら提供するのがベストではないかと強く感じました。翻って自分の活動を考えてみると、『任期中に全て完成させなければいけない』、『計画したスケジュールや進め方通りに行っていない』、と焦り始めていましたが、日本の基準で考えていたのではないかと反省する良い機会になりました。
コロンビアの文化や習慣を尊重しながら、残り少なくなった任期を肩の力を抜いて過ごしていこうと思っています。
今回はキューバ旅行で考えたことをご紹介しました。
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