2019/04/25 Thu
自然
四季がないと年輪は?


コロンビアに到着して半年、任地ソガモソで生活を始めてから5か月がたちましたが、2月まではほとんど雨の日はありませんでした。しかし3月から雨の日が多くなり、この頃はほぼ毎日午後に雨が降っています。このような天気は2か月以上続き、今は雨季だとのことです。
私の職場周辺にはユーカリの木がたくさん生えており、30mを超すものもあります。この木は幹がまっすぐに伸び、枝は上部だけにあるというのが特徴ですので、丸太をとるのに適しています。そのため炭鉱の坑道の補強材としても使用されています。SENAの鉱業センターでは古くなった補強材の交換方法も教えています。
日本のような温帯の樹木は寒い冬に活動を止め、暑い夏に成長するためはっきりした年輪がありますが、年間を通してほぼ一定の気温のソガモソでは年輪というものはあるのだろうかとずっと気になっていました。
鉱業センターには実習用のユーカリの丸太がたくさんあるので観察したところ、写真のように年輪のようなものが見えます。当地は四季が無いかわりに雨季と乾季があるため、ユーカリの木は雨季に活発に成長し、乾季には休止するため年輪(季輪?)のようなものができると思われます。
以上、今回は四季のない地方の年輪についてのご紹介でした。
写真1:雨のソガモソ
写真2:ユーカリの木
写真3:年輪(季輪?)
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