全てに感謝 in vava'u(服部隊員は帰国しました。)

RSS

服部 知恵
愛知県

タイプ/職種
青年海外協力隊
環境教育
派遣国
大洋州
トンガ ババウ島 ネイアフ
一言メッセージ
資格がなくても自分だからこそできること、見えることがあるはず。全てに感謝しつつ、その何かを探して、トンガと日本の架け橋に。

 

自然災害対策

2016.01.25

活動

先々週はババウの各町長さん向けに

先週はババウの全校の先生向けに

今週は各省庁の人向けに

Natural disaster trainingがババウで行われております。

本島であるトンガタプ島の環境省自然災害部署のスタッフが2人ババウへ来てワークショップを開いています。

私は先週(月曜日から木曜日)行われた学校の先生向けのワークショップに毎日一応スタッフとして参加させて頂きました。

と言っても私はほとんど何もしていないのですが・・・

月曜日は今回の先生向けワークショップを開かせてもらう会場

ババウハイスクールの新しい校長先生からの挨拶や教育省の人の話、ワークショップを進める環境省の人の話を1時間くらいして終わりました。

全部トンガ語で、まだまだトンガ語がさっぱりわからない私は何を言ってるかわかりませんでしたが・・・

どうやらフィジーから日本人がプレゼンテーションに来るということがわかりました。

しかもJICAから。え?隊員がプレゼンテーションにくるの?と聞くと

そうよ~

と言われて。更にえー?!すごい!わざわざババウまでJICAボランティアがプレゼンテーションにくるなんて

どんなすごい人が来るんだろう~

相当経験積んでいるんだろうな~

どうやったらそんな出張が可能なんだー?!

しかも日本人だけくるっていうし…

本当にJICAボランティア?

私の頭は疑問だらけ。聞きたい事ばかり、早く会ってみたいな~と思う日々。

早速、同期の同じ職種、フィジー隊員にきいてみる

知ってる情報は下の名前“しょへー”。そしてきっと災害対策であろうという職種。

んーーーーー該当者がいない。

結局当日まで謎のまま

当日ご本人にお会いして全て納得。

やはりJICAボランティアではなくJICA専門家

そりゃ該当者がいないわけだ。

こちらのスタッフに教えられた通り“しょーへーさん”と馴れ馴れしく呼んでいましたが

JICA大洋州広域総合防災アドバイザー

防災プログラム

本名 松浦象平さん

少し話は戻りますが、火曜日は私一人でそのワークショップに参加。

本省のスタッフと共にこちゃこちゃ動いていました。

その日もトンガ語であまり理解できず、ただ先生たちがざわざわと話している姿が目立ちました。

私はてっきり、なにかディスカッションをしているのかな~と勝手に想像していましたが

本省のスタッフが私のところにきて

『このワークショップ一番ひどいかも…私が深刻な自然災害の話をしても笑ってる』

え?今話し合いの時間だったわけではなくて?

それはこれからよー。

え?

深刻な災害被害の話を聞いて笑ってる先生たち。。。

正直少しショックでした。

私の頭の中は『なんで?』の繰り返しでした。

子供たちならまだしも・・・先生たちが?責任感がなさすぎる?

いや、違う。

ただ深刻な災害を目の当たりにしていないだけなんだろう。

その答えがまさに次に。

“しょーへーさん”のプレゼンテーションは木曜日に予定されていて

ババウに着いた水曜日のワークショップの最後に少し挨拶をしてくださいました

その時に“しょーへーさん”は先生たちに向けて質問をしました。

『自分の学校の災害リスクが高いと思う人、手を挙げて!』

ババウは離島の学校もあわせて全部で37校

この写真でもわかるように参加している先生は100人以上

なんとその質問に手を挙げたのはサイクロンの直後だったにも関わらず

たったの❝5人❞でした

これが今のババウの現実なんだろうな~と実感。

私は災害対策でババウに来たわけではないけれど、環境教育とつながるところは山ほどあると思い今回のワークショップに参加させて頂きました

現状把握ってこういうことから始まるんだろうな~なんて考えたりしていました。

どうしたら先生たちに自分事としてとらえてもらえるんだろうな~

木曜日“しょーへーさん”のプレゼンテーションがありました。

何度も脅かすわけではないし、恐がらせたいわけではないと前置きしながら

2011年3月11日の日本での津波の映像を見せていました。

私はそのときも愛知県にいて直接大きな被害にあったわけではないけれど

やはりあのときの津波の映像をみるとなんとも言えない感情になり、全身鳥肌が立っていました。

これが本当に現実なんだろうかと疑いたくなるような映像。

でもこれが現実。

先生たちはというと・・・

津波から逃げ遅れそうな人がいる映像を見て

何人かの先生が指をさして『あそこにまだ人がいるわよー』なんて言いながら笑っているではありませんか

やはりショックでした。

でもそのくらい非現実的なんだろうなと

トンガは大丈夫。

ババウに限って大丈夫。

我が家だけは大丈夫。

うちの家族だけは大丈夫。

この映像を見て笑うことが悪いことではなくて、

こうして少しずつでもこれが現実なんだと知ってもらうことが必要なんじゃないかと思います。

もちろんほとんどの先生が食い入るように映像を見ていました。

このままひどい自然災害が来なければそれに越したことはありません。

ただ少しづつでも備えが必要なんだということは知ってもらいたいなと思わずにはいられない1週間でした。

新しい気付きをくれた先生方、環境省のみんな、教育省の皆さん、そして“しょーへーさん”に感謝です。