JICA海外協力隊の世界日記

a journey to the better future

#9 Church Teachers' College アセスメントセンターその二

2020.1.27/2020.2.6/2020.2.10

2020.2.6
任地マンデビルにある障害を持つ子どものためのアセスメントセンターに行った時の話です。
配属先の活動の間に、3回行かせてもらいました。

前回の訪問の際に実際の介入場面も見せてほしいとお願いし、まずは学校訪問に同行させてもらうことになりました。
10:00に出発ということで少し前に到着し、待っていたところセンターマネージャーに呼び止められて校長先生にあいさつをしました。
ほどなく時間通りにメンバーが集まり、診断士の運転する車で時間通りに出発。今回は心理士である診断士と、特別支援教員、大学を卒業して新しく入ったというソーシャルワーカーと一緒に行きました。行き先はセントエリザベス県にある小学校。おしゃべりをしながら車に揺られること約30分。このハンドクリームいいよ、とかお互いの話とかしたような。いつもよく聞かれるのはジャマイカ料理好きかということや日本では気候や食べ物はどんなものかなど(笑)

学校に着くと特別支援教員が中心に、ある一人の生徒について担任の先生の聞き取りを行い、アドバイスを行っていました。詳細は少し遠くて聞き取れなかったのですが、授業に集中できなくてときどき癇癪を起してしまう生徒。生徒には直接介入なく軽く挨拶程度でした。その後Guidance counselor(日本ではこういう役割がないので、私も詳細がわからないのですが、生徒と家庭の問題、生徒とクラスの問題などを把握して対応するようなところ、スクールソーシャルワーカーや保健室の先生に近いのでしょうか…)で座りしばらく会議。生徒の父親も病気があり、生徒のことを十分にケアできていないこと等が話し合われていました。親の理解や家族教育の必要性も話されていました。このGuidance counselorは生徒のこともその家族のこともよく理解しているなと感じました。おそらく担任の先生に対しては、個別の支援計画のようなものが提案されていて、Guidance counselorとは問題の共有がなされたという印象でした。また生徒に対しては今もセンターに通ってきているようで個別の介入が予定されているとのことでした。

その後もう一件学校を訪問したのですが、約束していた担当の先生が不在で帰ることになりました。みなあきらめが早く淡々としています。ジャマイカ人同士ではそういうものなのかと思いました。その先生はセンターの近くに住んでいるようなので直接訪ねてきてくれることになったとのことでした。

前回のその一の補足なのですが、帰り際に診断士と話していて、ジャマイカでの生活はどうかなどと聞かれる場面がありました。

定番?のジャマイカ料理は好きかなどと聞かれて、「私の配属先のセンターによく来るファーマーがいてバナナやヤムをくれるんだよ、それが大好き」と答えました。それを診断士はとても喜んでくれて「ここにもバナナなってるんだよ」とアセスメントセンターの階段の裏にあるバナナの木のところまで連れて行ってくれました。

これが前回の日で一番難しい顔をしていた診断士と打ち解けたような気がした瞬間でした。外国人で専門背景が似ている私がわざわざジャマイカの様子を知りたくて、しかも日本の様子とは違う!などと主張している。私は仕事をしにきているつもりだけど、仕事に偏りすぎているとなんだか不自然で、そういう交流も必要だけれど、ジャマイカの人のことを好きになったり同じ視点に立つというのはこういうところからなのかな…と思うことがジャマイカに来て多々あったなと思います。

写真3枚目:CBRJによく来てくれるファーマーがくれたピーマンとキャベツ。とっても立派でおいしかったです。このときはお金を払ったらおまけをしてくれました。ジャマイカではキャベツはマーケットやスーパーでは1玉400円くらいと比較的高価です。

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