2024/05/10 Fri
生活
マンデビルのルートタクシー
みなさんこんにちは。
今回は、生活のことを書いてみたいと思います。
その名もルートタクシー(route taxi)。自家用車を持たない人に取って大事な足となる存在です。私もスーパーやマンデビルの中心地に買い物に行く時などで利用します。これ一つでも色々な事が見えてきます。
マンデビルのroute taxiはマンデビルの中心地にタクシーパークが7ヶ所ほどあります。それぞれ行き先のエリアごとにタクシーパークが分かれています。タクシーパークでは、ドライバーに行き先を伝えるとその行き先に行くタクシーの人を紹介してくれます。乗った時はみんな"Good morning"など挨拶をしあいます。この挨拶の文化、いいなと思います。またドライバーと乗客がおしゃべりしていることもよくあって、こんなのは日本の電車やバスでは起こらないよなぁと思います。
一旦乗るとタクシーが満席になるまで待ちます。だいたい定員+1名くらい座りお尻を前後に座らせ時には中腰になってなんとかドアを閉めます。料金は距離により決まっていて、最短でこれまで140ジャマイカドル(1円=約0.96ジャマイカドル2024年4月上旬現在)私の家からタクシーパークまで5分弱で140ジャマイカドル、マンデビルから配属先まで10分弱で300ジャマイカドル。大体その人の家の前まで行ってくれるので、すごく遠回りをして家に着くこともあります。いろんな家や地域を見れて面白いです。ドライバーはエリア内の一つ一つの道の名前を覚えていてすごいなと思います。
私は他のジャマイカ人より目立つのでだんだん覚えられてきます。そしたら乗らない時も声をかけられ、この前は乗り場に行くとどこに行くの?と聞いてきたドライバーを遮ってleave her alone!と言って自分のタクシーに連れて行かれました(笑)
また、配属先に行くタクシーパークは少し奥まったところにあるのですが、ドライバーは通りに出てきて客を集めます。客集めが早い人は早く出発してたくさん稼げます。この人は働き者だなという人もいれば自分のタイミングで休憩でもしているのか、ずっとおしゃべりしているドライバーもいます。昼間はなかなか出発しなくて何十分も待つこともあります。
タクシーは満席になったら出発するのですが、それぞれのタクシードライバーがそれぞれで乗客集めをするので狭いタクシーパークでは縦列の後ろの車が前の車を押して出ないといけない事があります。
順番に並ばせて順番に客を詰めていったら効率的だし日本だったらそうなりそうな気がしますがそうじゃないところが、なんかジャマイカらしさでもあってコミュニケーションが生まれて面白い感じがします。
中には前回赴任の時に話しかけられて、「Chinese とJapaneseとどこが違うんだ」と言ってきたドライバーはmy friendと言って今でも出会ったら挨拶してくれます。ジャマイカではクラクションは“Hi”や道を譲ってもらった時の“Yhank you”の合図。
3年前と変わったところといえば、タクシー料金は約1.5倍に。ドライバーは車の前方に運転手の顔写真入りのカードをぶら下げないといけないこと、サイン入りのシャツを着用しなければならないことなどルールがしっかりあります。また、ジャマイカの車は日本の中古車が輸入され使われていることが多いですが以前よりボロボロの車が減った気がします。まちの中心は信号機が整備され、以前より交通事故を目撃する機会も減りました。ジャマイカらしさもありつつこういうところからはマンデビルの?ジャマイカの?発展を感じます。
3年前の赴任当初は、配属先に行くのにもちゃんと連れて行ってくれるのだろうかと不安だったり、毎回家の前で止まるので家を覚えられるのってよくないかなと警戒したり、ドライバーの中には失礼なことを言ってくる人もいて嫌な思いをしたことありましたが、なんとなくこんな感じというのを掴むと(油断は禁物ですが)最近は嫌な思いもすることもなく、日々の交通手段として乗りこなせて?います。
写真1:マンデビル中心部のタクシーパーク
写真2:車窓の景色の空や緑が綺麗だなとよく思うのですが、うまく撮れないので別のマンデビルの夕暮れ
写真3:タクシーの外装や内装もなんだか面白いのでぜひお見せしたいのですが、写真は控えます。コミュニティーの風景。あちこちにヤギや牛が飼われているので、道の真ん中にもヤギ、犬、牛がいることがあり、車が来ると分かるのか避けてくれます。
SHARE