JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

#8 水不足への対応

こんにちは。

最近、私の任地でも

苺の収穫が始まっていて、

市場でもよく見かけます。

.

ちなみに,

私の任地があるナブール県は、

国内における苺の生産量の

約90%を占めています。

.

ただ近年は気候変動の影響もあり、

収穫量が減少しているようです。

今季の国内収穫量は

16000トン程と見込まれており、

これは去年の同時期と比べ

約3分の2だそうです。

.

確かに、

本来ならこの国では、

10月頃から雨が降り始め、 

段々と寒くなっていくはずが

今期は雨がとても少なく、

12月でも海に入れるような

暖かさが続いていました。

このような問題

(気候変動の農業への影響)

に対処するため、

配属先でも様々な議論や

取り組みが行われていますが、

その中の一つに

« CoLAB »という

プロジェクトがありました。

同プロジェクトは、

外部の組織がアフリカの

数カ国を対象にし、

「様々なアクターが協働し

課題解決に資するための

プラットフォームの構築」を

大きな目的として

様々な事業が行われています。

2021年にチュニジアが

対象国に含まれ、

「農業における水の管理」

をテーマに3つの

パイロットプロジェクトが

採択・実施されました。

配属先の同僚は運営側として、

チュニジア各地で行う

ワークショップ等のサポートを

行っており、私も何度か参加しました。

毎回、様々な地域から

専門家や市民団体の代表がきて

行われる議論の中では、いつも

官民また省庁間連携の上での

農家や子供への啓発の重要性

が強調されていました。

つまり、プロジェクト名の通り

「コラボ」がキーワードであり、

それは日本の課題でもあると思います。

その他にも、

私の配属先では、

ワニのマークでお馴染みの

ラコステから支援を受け、

農業におけるレジリエンスを

高めるためのプロジェクトが

去年発足しました。

今後も、

「農業における水不足への対応」は

チュニジアにおける環境活動の

「一丁目一番地」いや、

"le premier quartier"?

になると思われます。

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