2023/03/24 Fri
文化 歴史 生活
# 9 独立記念日 - チュニジアとは -
3/20はチュニジアの独立記念日。
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67回目を迎えるこの日に合わせ、
任地のメイン通りにはいくつもの
国旗が並びます。
この国旗に使われている
赤色は殉職者の血を、
白色は平和を表しており、
真ん中に位置する
三日月と星はイスラムの象徴
とされているようです。
どこかトルコの国旗にも
似ているように思えますが、
オスマン帝国の支配下にあったという
歴史が関係していると考えられます。
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今回はせっかくなので、
そんなチュニジアの歴史や文化を
少し深堀ってみたいと思います。
1881年から始まった75年間の
フランス植民地時代を乗り越えて
1956年に独立を果たしたチュニジア。
そもそもチュニジアは
どんな人々が暮らしていて
文化が形成されてきたのでしょうか。
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チュニジアは
アフリカ大陸の北端に位置し
地中海に面するという地理的条件ゆえ、
先住民ベルベル人だけでなく、
約2800年前にやってきたとされる
フェニキア人に始まり、
ローマやオスマン帝国、ビザンツ帝国等
侵略や戦争に伴う人々の移動がありました。
その結果、
様々な文化や習慣が混ざり合い、
独特なアイデンティティが
形成されてきました。
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例えば住居においては、
アラブ式のリビング、
アンダルシアのタイル、
現地の工芸品や織物が混在します。
食事においても、クスクス、ハリッサ、
ブリックなどの伝統的料理だけでなく
ユダヤ系の料理が味わえたり、
バゲットや、トルココーヒーなど、
多国籍な食生活が楽しめます。
他にも、こちらの人たちが
中東やアフリカの色んな歌を聴いたり
映画を観て楽しむ姿を見ると、いかに
オープンな文化であることが分かります。
これまで見てきたように、
チュニジアの長い歴史を辿ると、
周辺国との関わりに裏付けられた
色んな顔をより知ることができます。
またそれにより、
普段目にしている景色や食事に対する
感じ方も変わってきます。
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残り7か月に迫った私の任期。
もちろん日々の活動も大事ですが、
できるだけ色んな土地、人々に触れ、
「アラブ」「地中海」「アフリカ」
といった様々な側面を持つこの国について
もっと学んでいきたいと思います。
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