JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

# 9 独立記念日 - チュニジアとは -

3/20はチュニジアの独立記念日。

.

67回目を迎えるこの日に合わせ、

任地のメイン通りにはいくつもの

国旗が並びます。

この国旗に使われている

赤色は殉職者の血を、

白色は平和を表しており、

真ん中に位置する

三日月と星はイスラムの象徴

とされているようです。

どこかトルコの国旗にも

似ているように思えますが、

オスマン帝国の支配下にあったという

歴史が関係していると考えられます。

.

今回はせっかくなので、

そんなチュニジアの歴史や文化を

少し深堀ってみたいと思います。

1881年から始まった75年間の

フランス植民地時代を乗り越えて

1956年に独立を果たしたチュニジア。

そもそもチュニジアは

どんな人々が暮らしていて

文化が形成されてきたのでしょうか。

.

チュニジアは

アフリカ大陸の北端に位置し

地中海に面するという地理的条件ゆえ、

先住民ベルベル人だけでなく、

2800年前にやってきたとされる

フェニキア人に始まり、

ローマやオスマン帝国、ビザンツ帝国等

侵略や戦争に伴う人々の移動がありました。

その結果、

様々な文化や習慣が混ざり合い、

独特なアイデンティティが

形成されてきました。

.

例えば住居においては、

アラブ式のリビング、

アンダルシアのタイル、

現地の工芸品や織物が混在します。

食事においても、クスクス、ハリッサ、

ブリックなどの伝統的料理だけでなく

ユダヤ系の料理が味わえたり、

バゲットや、トルココーヒーなど、

多国籍な食生活が楽しめます。

他にも、こちらの人たちが

中東やアフリカの色んな歌を聴いたり

映画を観て楽しむ姿を見ると、いかに

オープンな文化であることが分かります。

これまで見てきたように、

チュニジアの長い歴史を辿ると、

周辺国との関わりに裏付けられた

色んな顔をより知ることができます。

またそれにより、

普段目にしている景色や食事に対する

感じ方も変わってきます。

.

残り7か月に迫った私の任期。

もちろん日々の活動も大事ですが、

できるだけ色んな土地、人々に触れ、

「アラブ」「地中海」「アフリカ」

といった様々な側面を持つこの国について

もっと学んでいきたいと思います。

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