JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

# 22 ショートムービー上映会

こんにちは。

日本では

暑さ寒さも彼岸まで

と言いますが、

私の任地でも

ここ数日で暑さが和らぎ、

太陽が沈む時間も

段々早くなってきました。

さて、

今回は以前もご紹介した

配属先のプロジェクト

“Shouf Green”の下で

先日行われたイベントについて

つづりたいと思います。

9月下旬、

同プロジェクトの中で制作した

ショートムービーの上映会が

首都チュニスと任地コルバの

文化センターで2回に分けて

行われました。

“Oasis Perdue(失われたオアシス)”

と名付けられたこの映画は、

気候変動の影響により

急激に深刻化している

チュニジアでの水不足を

気候正義の観点から描いた

作品になっており、

挿入歌であるオリジナルソング

「ミン・ギールムズィーヤ」では

綺麗ごとを並べるだけで

行動を起こそうとしない

政治家に対する呆れた感情が

表現されています。

これまで

このプロジェクトでは、

2022年3月に対象者である

地元の高校生16人を選出した後、

気候変動に関する勉強会に加え、

演劇、映像編集、絵画等の

ワークショップを行う中で、

彼らの表現力や芸術性が

磨かれてきました。

そして今年5月頃、

映像制作のプロの方や

エキストラの方々と共に

任地と南部トズールにて

ショートムービーの撮影をし、

今回の上映会に至りました。

さらに

彼らはインスタグラムでの

投稿も活発に行っており、

彼らの環境における

問題意識が共有されています。

残念ながら

このプロジェクトは、

支援団体との契約期間満了とともに

この9月で終了となりますが、

これから新しいプロジェクトとして、

国内外でショートムービーの上映会や

新しくポッドキャストの配信等を

予定しています。

気候正義という

小難しそうな問題について

若者が、芸術的な感性を用いて

発信するこの取り組みを、

私は日本に帰ってからも

応援したいと思います。

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