JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

# 21 国際交流イベントへの参加

最近、
近所のレストランで
いつも対応してくれる
コートジボワール人の店員さんが
日本語で「こんにちは」と
挨拶してくれるようになりました。

小さなことではありますが、
日本の言葉を使って
挨拶をしてもらえるだけで
不思議とこちらに
寄り添ってもらえているように
感じられます。

この国で同じ
少数派である者同士
仲良くしていきたい
と思うとともに、
言葉は単なる
情報伝達のツールではなく、
相手への興味や好意を示すのに
重要であると改めて
気づかされました。

そんな今回は、
先日国際交流イベントに
参加した時の様子を
お伝えしたいと思います。

8月6日、
スースという海沿いの街で行われた
“Global Village”という
国際交流イベントに参加しました。

主催団体であるAIESECは
世界100以上の国・地域に
拠点を置く非営利組織であり、
海外インターンシップや
国際交流イベントを通じて
世界中の若者のリーダーシップを
育むことを目指しているそうです。

今回のイベントでは、
トルコやレバノン、モロッコ等
近隣諸国からの参加者が多い中、
私は他の協力隊員2人と共に
日本チームとしてお邪魔しました。

経緯としては、7月頃
スースで活動を行う隊員の
現地のお友達を通じて
AIESECのメンバーから
イベントの案内があり、
日本文化を紹介してほしいと
お願いされ、何かのご縁を感じ、
急遽参加することになったのです。

JICAの現地事務所で
隊員が管理する備品の中から
使えそうなものを探した結果、
法被や浴衣、けん玉等があったので
それらを持っていくことにし、
当日はけん玉と折り紙の体験に加え、
開催日が8月6日ということで
平和学習的なことができたらいいなと
思いながら、現地に向かいました。

イベント会場は、
海水浴客でにぎわう砂浜から
徒歩5分程の場所に位置する
大きな広場で、参加各国のブース
に加えてDJブースまで用意され、
かなりにぎやかでした。

急な参加ということで、
不安ではありましたが、
結果として、
日本ブースは大盛況であり、
折り鶴が完成する瞬間に感動したり
けん玉で成功するたびに喜ぶ
現地の人の様子を見ていると、
このイベントに参加して良かった
と思うことができました。

また、30年ほど前にJICAの研修で
日本に訪れたことがあるという
男性に偶然話しかけられ、
当時の思い出を聞かせてもらうなど
素敵な出会いにも恵まれました。

今回のように、
協力隊として生活していると、
人間同士のつながりを感じられたり
そこからある日いきなり
活動のチャンスが舞い込むことが
少なくありません。

今後も
一つ一つの出会いを大切にし、
誰に対しても丁寧に向き合って
いきたいと思うとともに、
いつ今回のようなチャンスが
来ても対応できるように
日本の文化や歴史を紹介する準備を
しておこうと思います。

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