JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

#3 私の活動 - 気候変動への「適応」

こんにちは。

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前回は、「環境教育」について

私の認識と配属先をご紹介しました。

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今回からは3回に分けて、

私の問題意識とともに

活動計画の内容をご紹介します。

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前回ご紹介した通り、

配属先は民間の環境保護団体であり、

私の主な活動内容は、

プロジェクトの企画・実施の補助です。

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その中で、まず1つ目の活動目標は、

気候変動における「適応」への意識を

活動に反映させることです。

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一般的に知られているように、

気候変動における対策には、

その主な原因とされる

温室効果ガスの排出量を削減する「緩和」と、

気温上昇の結果起こりうる

悪影響を軽減する「適応」の二本柱があります。

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具体的にいうと、

節電・省エネ等は「緩和」

熱中症対策や防災等が「適応」

として扱われます。

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チュニジアにおいて適応の重要性は高く、

日本からやってきたボランティアとして

「防災・減災」の知見を共有することは

意義があるだろうという考えの下、

これを活動計画の1つに据えました。

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具体的には、

  1. 配属先内でワークショップを実施
  2. 住民を巻き込んだ啓発活動、
  3. 災害対策ガイドブックの作成

3つのステップを設定しました。

この活動計画には、

派遣前の日本での経験が反映されています。

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2021年2月~5月にかけて、

派遣前の協力隊候補生が国内で活動手法を学ぶために

JICA主導で行われた「特別派遣前訓練」の訓練生として

愛媛県宇和島市に派遣されていた私は、

同市三間町で「三間町災害振り返りフォーラム」

というイベントのお手伝いをしました。

このイベントは、

2018年 に同地域を襲った豪雨災害を振り返り、

当時の経験を改めて共有するとともに、

「普段からの備え」と「地域のつながりの大切さ」

を訴える内容でした。

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その際、私は、この地域で行われている取り組み、

そしてこのイベントでの建設的な議論を

任地でも共有したいと思いました。

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一方、任地においては、

同じく2018年に大雨洪水被害を受けている

にもかかわらず、災害に対する危機感が

十分共有されているとは言えません。

配属先内でも関心がある人はいるものの、

情報を共有する機会が乏しいため、

今年9月上旬にワークショップを企画し

張り切って準備していましたが、

日程調整がうまくいかず実現しませんでした。

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ただ、たまたま同じ時期に、

Croissant rouge(赤十字) で活動をする

現地の友達から連絡があり、

同団体とコラボの下で

「災害への脆弱性及び能力評価」をテーマに

一緒に勉強会・実践ができないか

という提案を受けました。

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もちろんお受けして、

協定書等の準備をしていましたが、

未だメンバー間で関心の温度差があるため

現在は停滞気味になっています。。。

このように、

なかなか順調であるとは言えませんが、

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世界に目を向けると、

先月エジプトで行われた

27回気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)で、

新たに「損失と損害」のための基金設立

が約束されるなど、

「適応」に向けた機運は高まっていると言えます。

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またこうした国際的な動きにともない、

配属先が応募するプロジェクト募集でも

「適応」が大きなテーマの1

になっていると感じます。

つまり、配属先にとっても

このテーマは無視できなくなってきている

ということです。

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前述のように、

活動が進展したり振り出しに戻ったり、

双六のような日々ですが、

決して自分本位にならず、

辛抱強く進めていきたいと思います。

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