JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

#5 私の活動 - コミュニティコンポスト

新年あけまして

おめでとうございます。

チュニジアで過ごす

最後の年越しでしたが、

友人とのパーティやそば作りなど、

おかげさまで充実した時間を

過ごすことができました。

思えば、去年の今頃は

言語や活動に関する不安が多く、

協力隊特有の悩みがありましたが、

その後、徐々にできることが増え、

配属先の方からの信頼も

得られるようになりました。

今年の目標としては、

引き続き地道に活動に取り組みつつ

生活の面でも色んなことに挑戦し、

残りの任期を全うしたい

と思います。

さて、

今回も私の活動について

ご紹介します。

今回のテーマは

「コミュニティコンポスト」です。

コンポストは、

枯れ葉や家庭ごみなどの有機物を

微生物や菌によって分解発酵させて

「堆肥」にしたものを指しますが、

それを地域共同で行おう

という取り組みです。

このアイデアを

取り入れたきっかけは、

日本の「黒川温泉」での取り組み

との出会いです。

私は2021年の派遣前、

協力隊活動へのヒントを求め、

京都の京エコロジーセンターで行われた

「サーキュラーエコノミー(循環型経済)

に関するセミナーに参加しました。

このセミナーでは、

主にオランダでの事例が

紹介されていましたが、

そのほかに

「黒川温泉一帯地域

コンポストプロジェクト」が

取り上げられていました。

このプロジェクトは、

温泉旅館から出る食品残渣や

温泉街の落ち葉を活用して

完熟堆肥を作り、

その堆肥で農家が野菜を育て、

できた野菜を旅館で調理して

お客さんへ提供するという

一連の取り組みです。

私はこの話を聞きながら、

「地域全体で協力し合い、

お互いに Win- Winな形で

環境への負荷を軽減させる」

素晴らしい取り組みだなと

感動しました。

そして、

派遣から半年が経った頃、

活動計画として配属先に

紹介してみました。

配属先の方々は既に

コンポスト知見があるため、

すんなりと理解をしてくれ、

さらに既存のプロジェクト下で

このアイデアを取り入れる

可能性まで示してくれました。

一方で、実現のためには

地域住民による適切な処理や

堆肥の安定かつ持続的な管理が

必要不可欠であるため、

難しいのではないかという

慎重な意見も挙がりました。

そういった中、まずは

既存のプロジェクト下での

家庭用コンポスト提供に加え、

市に協力してもらいながら

廃棄物収集の現状調査を

行っています。

今後も活動を継続しつつ、

このアイデアを徐々に浸透させ、

任地の特色を生かしながら

この計画を実現させたいと思います。

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