JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

# 12 アースデー - 地球にやさしい暮らし -

4月22日はアースデー。

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1970年のこの日、

アメリカで環境問題に関する

大規模な討論集会が行われ、

若者を中心に約2000万人もの

国民を動員させたことにより、

メディア等で大きな注目を集めました。

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その後、

世界中に広まったこの運動は、

現在までで延べ190か国以上、

10億人もの人々が参加するほどの

大きな規模になっているそうです。

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周知のように、

気候変動や海洋プラゴミ問題など、

多くの環境問題が存在する中、

私達は生活をどのように

転換すべきでしょうか。

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2022年7月、

任地近くのあるご夫婦のもとを

訪問させてもらいました。

任地からバスで1時間程の

ケリビアという町に暮らすお二人は、

「パーマカルチャー」を実践しながら

講習などを行っているそうです。

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パーマカルチャーとは、

パーマネント(永久な)と

アグリカルチャ-(農業)、

もしくはカルチャー(文化)

を掛け合わせた造語で、

自然の機能を生かした

持続可能な環境デザインのことです。

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そして彼らが暮らすこの家は。

「スーパーアドビ」と呼ばれる

特殊な建築技術が施された、

持続可能な建物とされています。

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イラン出身の建築家によって

考案されたとされるこの建築様式は、

どんな環境にも順応可能だと

いわれています。

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このドーム型の独特な構造によって

空気が循環して、天然のエアコン

のような機能が果たされています。

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他にも、こちらの家では

地下に設けられた自然の冷蔵庫や

外に設置されたコンポストトイレなど、

様々な工夫がみられました。

ここで見た色んな工夫は、

新しいことばかりでなく、

昔から存在する知恵を改めて

見つめ直す試みでもあると思います。

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地球のために、

また自分達のために、

最新技術に目が向きがちな

現代の社会の中で

あえて昔ながらの知識や考えを

自分の生活に取り込む努力が

重要ではないでしょうか。

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