JICA海外協力隊の世界日記

北(アフリカ)の国から ~遥かなる地中海より~

# 15 世界環境デー

一週間前の6/5は「世界環境デー」でした。

1972年の国連総会で正式に採択され、

その翌年より毎年祝われてきました。

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今年のテーマは「プラスチック汚染」

毎年、世界中で4億トンもの

プラスチックが生産されていますが、

そのうち約半分は使い捨てであり、

リサイクルされるのは10%以下と

言われています。

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2022年3月、国連環境総会にて、

プラスチック汚染対策における

初の国際的枠組みの構築を目指すという

歴史的な決定がなされました。

現在国家間で交渉が行われている中、

より効果的な法整備を促すためには

市民による政治の後押しが

重要であると考えられます。

さて、今回はそんな世界環境デー

に私が行った活動をご紹介します。

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6月5日、世界環境デー及び

国が定める環境週間に合わせ、

首都チュニスの文化センターにて

記念式典と、環境保護に貢献する

様々な参加団体による展示が行われました。

私はJICAブースに訪れる参加者に対し、

JICAの事業や配属先との活動について説明しました。

チュニジアの環境省や他国の政府機関、NGO等に加え、

日本に興味を持つ現地の学生も来てくれ、

私の拙いフランス語にあきれることなく

優しく耳を傾けてくれました。

日本の技術協力やボランティア事業に

対し関心を示す人々が沢山いた一方で、

気候変動対策のための資金援助を求める声も

比較的多かったように感じました。

また今回は、

チュニジアの環境大臣や文化大臣も

ブースを回って話を聞いてくれました。

私は緊張しながらも、自分の活動について

紹介すると、熱心に話を聞いてくれ、

質問やコメントをもらいました。

この日一番印象に残ったのは、

「女性の割合の高さ」でした。

これは私が普段から

気になっていたことですが、

大臣を含めこの日の参加者の多くが

女性であったことから改めて感じました。

アラブ諸国の一員でありながら

女性の社会参加が推進されている

チュニジアを象徴する現象と

捉えることができますが、

それだけでなく、

男女間での問題意識の差や、

その根底にある、

「女性の方が気候変動の影響を

受けやすい」という気候正義の問題等、

色んな要素が考えられそうです。

これは今後も追及すべきテーマの一つかな

と思いました。

冒頭で少しご紹介したように、

プラスチックのリサイクルは

コストが高く非常に難しい一方、

1970年以降急激的な勢いで

生産され続けているプラスチックは

多くの場合、完全に分解されないため、

マイクロプラスチックとして

地球上に残り続けます。

現在、私たちが享受する

美しい自然と安全な住環境を

将来世代に継承するためには、

従来の大量生産型経済を見つめ直し

社会の変革を「今」行う必要があり、

今回のような官民の交流の機会や

女性だけでなく男性の積極的な参加も

大切だと思います。

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