2023/06/12 Mon
プラスチック 活動 環境
# 15 世界環境デー
一週間前の6/5は「世界環境デー」でした。
1972年の国連総会で正式に採択され、
その翌年より毎年祝われてきました。
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今年のテーマは「プラスチック汚染」
毎年、世界中で4億トンもの
プラスチックが生産されていますが、
そのうち約半分は使い捨てであり、
リサイクルされるのは10%以下と
言われています。
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2022年3月、国連環境総会にて、
プラスチック汚染対策における
初の国際的枠組みの構築を目指すという
歴史的な決定がなされました。
現在国家間で交渉が行われている中、
より効果的な法整備を促すためには
市民による政治の後押しが
重要であると考えられます。
さて、今回はそんな世界環境デー
に私が行った活動をご紹介します。
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6月5日、世界環境デー及び
国が定める環境週間に合わせ、
首都チュニスの文化センターにて
記念式典と、環境保護に貢献する
様々な参加団体による展示が行われました。
私はJICAブースに訪れる参加者に対し、
JICAの事業や配属先との活動について説明しました。
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チュニジアの環境省や他国の政府機関、NGO等に加え、
日本に興味を持つ現地の学生も来てくれ、
私の拙いフランス語にあきれることなく
優しく耳を傾けてくれました。
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日本の技術協力やボランティア事業に
対し関心を示す人々が沢山いた一方で、
気候変動対策のための資金援助を求める声も
比較的多かったように感じました。
。
また今回は、
チュニジアの環境大臣や文化大臣も
ブースを回って話を聞いてくれました。
私は緊張しながらも、自分の活動について
紹介すると、熱心に話を聞いてくれ、
質問やコメントをもらいました。
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この日一番印象に残ったのは、
「女性の割合の高さ」でした。
これは私が普段から
気になっていたことですが、
大臣を含めこの日の参加者の多くが
女性であったことから改めて感じました。
。
アラブ諸国の一員でありながら
女性の社会参加が推進されている
チュニジアを象徴する現象と
捉えることができますが、
それだけでなく、
男女間での問題意識の差や、
その根底にある、
「女性の方が気候変動の影響を
受けやすい」という気候正義の問題等、
色んな要素が考えられそうです。
これは今後も追及すべきテーマの一つかな
と思いました。
冒頭で少しご紹介したように、
プラスチックのリサイクルは
コストが高く非常に難しい一方、
1970年以降急激的な勢いで
生産され続けているプラスチックは
多くの場合、完全に分解されないため、
マイクロプラスチックとして
地球上に残り続けます。
。
現在、私たちが享受する
美しい自然と安全な住環境を
将来世代に継承するためには、
従来の大量生産型経済を見つめ直し
社会の変革を「今」行う必要があり、
今回のような官民の交流の機会や
女性だけでなく男性の積極的な参加も
大切だと思います。
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