JICA海外協力隊の世界日記

人類みなアミーゴダイアリー in BRASIL

出前講座 in 関西創価高等学校 さわやかNo,80

出前講座 in 関西創価高等学校

2019.10.18

JICA関西から受けた出前講座で,大阪府は交野市にある関西創価高等学校に行ってきました。
緑の中に建てられた大きな私立の中高一貫校。

9:30に同校の先生が最寄り駅までお迎えに来てくださるのを待っていると,「おーー!久しぶりやね!」と,私よりも一年早く任期を終えられた元ボランティアの方。ブラジル・スザノで日本語教師をされていて,帰国後はずっと関西にお住まいだったそう。最後に会ったのは,彼女のブラジルでの帰国報告会だったので約1年半ぶりの再会でした。
そんなお久しぶりの再会もありーので,お世話になる学校に向かいました。

今回お邪魔したのは3年生のホームルーム教室。久々の日本の学校の雰囲気がとても懐かしく感じました。
教壇で生徒の皆さんに向かって話す機会も久しぶり(JICAに参加する前は中学校で社会科教員をしていました)。

そんな出前講座のテーマは『世界の教育 ~貧困により初等教育を受けられないすべての子どもへの公平かつ質の高い初等教育の実現~』というもの。

現在,関西創価高校は2015年に文部科学省からスーパーグローバルスクールに指定され,グローバルリーダーを育成するための教育に力を入れてらっしゃいます。その一環として3年間を通して,世界の現状を分析し考えることができる・グローバリズムに物事を見る授業が実践されています。

その中で3年生のテーマは,『模擬国連』ということで,学年を6大陸に分けさらにクラスの中で国を分けて,各国が持つ課題に対して,自分たちに何ができるのかを考え発表する取り組みをされています。

今回招いていただいたのは,私が2年間の海外生活でみた外国の教育の現状を伝え,それをこの模擬国連の取り組みに活かすためでした


私がブラジルでどのような活動をしていたのかを最初に話し,その後ブラジルの子どもの状況や学校のあり方や教育システムについて,またその中にある課題を自分が見た範囲・調べた中で伝えさせてもらいました。
みなさんグッとこちらを見て聴いてくださり,『ブラジルの学校は基本的に午前か午後の2部制のカリキュラムになってるねんで〜』や『Lanche(ランシ/お菓子の時間)が小学校から必ずあって,みんな家からお菓子を持参して休み時間に食べるんやよ〜。もちろん先生たちもカフェタイムで。』という話をすると,「え〜!ブラジルめっちゃいいやん!」と反応も◎!
ちょいちょい笑いも入れながらとても話しやすい空気を作ってくださいました。

50分の講義の後は,それぞれのグループが調べて考えているクローズに対するアドバイスの時間。といっても,生徒の皆さんの意見や発想がレベル高くてびっくり!

例えば,議案の中で『貧困が原因で教育を受けることができない子どもたちのために,UNESCOに対しお金がなく労働しなければならないため,教育の機会を得られない,またその機会を失ってしまった人々のために,世界寺子屋運動の取り組みとその寺子屋にプロジェクターとパソコンを用意し,オンライン学習によっていつでも学習できる環境を作ることを要請する。』(一例)等,実際に起こっている問題に対して,具体的にどのような動きができるかを挙げ,その中で自分がどう関わっていくことができるのか。を考えていました。

各グループをまわりながら,『うーん!なるほど!その発想はなかったわ!』『その考えを実現するためにどうすればいいかな〜』と私自身がとても勉強になる時間となりました。

こうしたことを考える機会が,世界に目を向けまた自らの生活や将来への考え方に繋がります。

初めての学校での出前講座でしたが,学校という場所は改めて生徒の皆さんと考える時間が楽しいなと感じたし,明るい生徒に元気をもらえる良い場所だなというのを感じました。

本当に良い機会となりました。またこうしたチャンスがあれば,どんどんお邪魔していきたいと思います!!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ