2019/05/07 Tue
TEAM 人 出会い 文化 日本遠征 生活 繋がり
TEAMSWYKが1つに!! ~日本遠征③~ さわやかNo,52
2年前の春。初めて担任した中学一年生のクラスの最終日。
『このクラスは毎日が最高やった。この先も世界のどこかで,このクラスを超えるような素敵なTEAMSWYKを作ります!いつか,このペンギンのTEAMチーム章を持って集まろうな!』
そう言ってブラジルに渡りました。
そして2年後の春。第一回目の同窓会。
地球の中で一番遠い国同士のTEAMSWYKが繋がることができました。
高校の入学説明会等が被り,全員が揃うことはできませんでしたが,同じチーム章を持った2つの国の生徒たちが1つの場所に集まり,お互いに知り合い,友情を深めあうことができました!
今日,ハイテクが進み,SNS等で世界と繋がることが簡単になりました。いろんな人と出会えて,いろんな情報を手に入れられるそんな便利な世の中!
でも,それはネット上の問題であって,携帯電話やパソコンを介しての話。便利なことは非常に良いことなのですが,裏を返せば,本当に大事にしないといけない部分には触れることが難しい。本来温かさを生む場所が薄れてしまっているのではないかな〜と感じます。
なんとも言葉にするのは難しいのですが...。
例えばいくら,インスタで世界の絶景を見たとしても,行った気持ちになったり,満足感を感じることはできるのですが,結局それはただ綺麗な写真を見ただけに過ぎないという現実。
実際の生活では仕事が忙しく,学校が忙しく,家族と過ごす時間が取れなかったり,自分の好きなことに時間を費やせなかったり,本来大切にするべきものに対して妥協をしてしまい,仮面を被って辛抱している人がたくさんいると思います。
我慢して我慢して,心の拠り所を無くしている。そんな人がたくさんいると思うんです。お金の問題等現実的に難しい部分もありますが,スポットを当てたいのは人間関係。
本来であれば頼れる人が側にいるのに,上手く頼れなかったり,違う方法でしかアピールできなかったり,または頼りたくても,本当に頼れる人が周りにいなかったり。
携帯の中では誰かと繋がっていても,ふと携帯から顔を上げれば孤独を感じてしまう。
教師時代にたくさんのそんな子どもたちを見てきました。
そこで,そんな子どもたちが1人でも少なくなるよう,心の拠り所となるチームを作りたい。これが『TEAMSWYK』の出発点でした。
私はブラジルの生活をこの2年間で経験させてもらいました。
どちらの生活が良いとか,それを比べるつもりは全くありません。両方ともに良い点があります。
ただ,ブラジルの“休みの日は家族との時間を大切にする”であったり,“自分自身がリラックスできる方法をしっかりと知っている”という良い部分は,是非日本に持ち帰って真似したいなと思っています。
そんな真似したい生活の話も,実際に体験しなければそんな発想にすらならなかったと思います。この2年間の生活の中で感じることができたから,そうした考えに至ったわけです。
じゃあ,仮にSNSでそんなブラジルの生活があることを知ったとして,それを携帯の画面から感じることはできるのか?先ほどのインスタの絶景の話と同じで,表面上ではわかったつもりになることはできるけど,本来の所はわからないと思うんです。
それは,人同士の繋がりも同じこと。
やっぱり直接顔と顔を合わせて交流し,言葉を掛け合い,コミュニケーションを図る。それがたとえ言語の違いで分からなくても,わかろうとするその気持ちで十分伝わってるんですね。
上の写真のように,たった数時間の交流だったにも関わらず,一緒に遊んで,写真撮るで〜と呼びかけると,彼ら同士で肩車をして写真に映ってくれる。この光景が素晴らしいと思うんです。
廣瀬と一緒に教室やグラウンドで過ごした,同じチーム章を持った仲間がこの世界のどこかで頑張っていることが活力になる。また,そんな仲間が存在することで1人じゃないんやって思える。
何かのタイミングでポカンと寂しくなった時に,“そういえば”と,この思い出や広い世界にいる仲間の存在が支えになってくれればいいなと思います。
今この瞬間はそれが見えなくても,必要なタイミングで思い出す日は必ずあるはず。
ブラジルに帰ってきてからも,子どもたちは写真を見返し,この集合写真を見た時に,遊んでくれた生徒の名前は完璧に覚えてるし,その時の様子を嬉しそうな表情で語ってくれます。
「インスタも交換したよ〜」とまでも。「あの人がBBQの時の写真をあげてたよ〜」と教えてくれました。
そう。お互いに直接知り合って,バックグラウンドを共有してからのインスタの投稿には,表面上ではなく自分の実体験が加わるので,満足感を感じることができ,“繋がってる”ことをより感じることができるのです。
遠く離れていても,“繋がってる”。こうした目に見えない心強さを,自分の力にして頑張る人の背中を押せるそんな環境をこれからも作り続けたいなと思います。
このチームのメンバーには特に,SNSの誰かの反応等に踊らされるような場所ではなく,もっともっとスケールの大きな場所で挑戦・活躍してほしいなと願っています。
このチームがこの先も人と人を繋げる場所になってくれたらとってもとても嬉しい。
今度は全員が揃っての同窓会ができたらいいな!!
その頃には何カ国の子どもたちが参加することになるんやろうか?また何人が集まるかな?
3代目・4代目TEAMSWYKにも,自慢の彼らの存在をいつか話せる日が今から待ち遠しいです。
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☆次回 活動2日目 『枚方リトルとの試合』へ続く...
https://www.instagram.com/h_taku0225/?hl=ja
↑ 上のリンク(Instagram)からさらに多くの写真を見ていただけます。
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