2019/09/10 Tue
TEAM 人 活動 繋がり
今年は「ブラジルにおける日本の国際協力60周年」 さわやかNo,76
帰国して【ブラジル】という国名を無意識に意識しているなと感じるここ最近。
アマゾンの火事もやはりものすごく気になるし,来年の2020年の東京オリンピックに向けた,各競技大会が行われている中でも,ブラジル代表チームや選手が出ていると応援している自分がいます。
あの2年間で,間違いなく自分の中で存在が近くなったブラジル。
そんなブラジルと日本の関係,今年2019年はブラジルにおける日本の国際協力60周年記念の年です。
互いの関係をより強くしながら,互いに歩んできたことが分かります。
そんなブラジルにおける日本の国際協力60周年を記念して,JICA野球・ソフトボール隊員による野球教室・国際親善試合が5月18日・19日の2日間で行われました。
私が帰国する前の2019年5月時点で,ブラジルには16人の野球・ソフトボール職種のJICA日系社会青年ボランティアが派遣されていました。この数は,世界中でJICAボランティアを派遣している国の中では最も多い数です。
この記念行事では,そのブラジル全土で活動している野球・ソフトボール隊員がサンパウロに集結し,子どもたちへの野球教室および,私たちがブラジル野球に伝えたい『日本の野球』をプレーや行動の中で模範を見せようと親善試合をするに至りました。
一日目はサンパウロ州サンターナ・デ・パルナイーバ市にあるアニャンゲーラ日伯文化体育協会で行われました。
JICAブラジルの公式行事ということで,たくさんの来賓の方々もお見えになり,駆けつけてくださいました。
そんな素晴らしい行事の始まりはあいにくの雨。
前日の夜からザーザーと雨が降る天気となってしまいました。
事前の予定では,午前中に親善試合をし,午後から野球教室となっていました。
しかし,雨の影響で,午後に予定していた野球教室を前倒しし,屋根のあるスペースで午前中に行うこととなりました。
サンパウロ市周辺の3チームから子どもたちが参加し,賑わう会場。子どもたちの学ぼうとする姿勢が素晴らしいなと感じたとともに,限られたスペースの中でも,子どもたちが満足する練習内容を提供している仲間の姿を見てさすがだなと感じました。
何せブラジルは広いので,こうした機会がないと,お互いの活動を見合うことはなかなかありません。選手に対する姿勢であったり,練習メニューのレパートリー等 仲間から学ぶことがたくさんありました。
午後からは雨が上がりました。
しかし,昨晩から降り続いた雨の影響でグラウンドはグチャグチャ。ただ,そんな状況でも参加者全員で水抜きとグラウンド整備をし,なんとか試合ができる状態にまで持っていくことができました。
親善試合はALL JICA vs アニャンゲーラ日系クラブ青年チーム。
私たちがこの試合で意識したことは,攻守交代かけ足・劣勢にたっても諦めずに戦うと,それぞれのボランティアが日頃子どもたちに指導していることを体現すること。『背中で見せる』ことは指導の中で非常に大切なこと。言ってることとやってることが違えば,指導者への不信感に繋がります。
「なぜ,声を出すのか」「なぜ,グラウンド内を走るのか」「なぜ,相手やグラウンドに敬意を払ってプレーすることが大切なのか」こうしたことをブラジルの選手に伝えよう。それがJICAチームの今回のイベントを通した目標でした。
今回相手となったアニャンゲーラはブラジル2位の実力あるチーム。
初回,JICAチームは先頭打者のヒットから打線が繋がり,先制点を奪いますが,その裏すぐに二者連続ホームランが飛びだしすぐさま逆転を許します。さすが実力のあるチーム。
しかし,その裏まさかの廣瀬にホームランが出ます!!!笑
2球で追い込まれた3球目。読み通りアウトコースに来たストレートを打ち返すと,スコーンとライトフェンスオーバー。ブラジルでの本気の試合で出た最初で最後のホームラン。『思い残すことなく日本に帰れる。よっしゃ!ナイス!』と気持ちよくベースを回ったのを思い出します。
快心の当たりが出ると,そこからJICA打線が繋がり,再び逆転。
グラウンド状況等の都合で途中で試合は終わってしまいましたが,JICAチームが8-3と勝利しました。
パワーでは,ブラジルチームに圧倒されましたが,堅実な野球で勝利することができました。
目標としていた,結果に出ないグラウンド内での所作に関しても,見てもらうことができたかなと思います。
一日目は天気には恵まれませんでしたが,野球教室と親善試合は無事にやり終えることができました。
☆イベント二日目については次の記事で書いていきます!
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