2015/04/11 Sat
活動
チームドラゴン 初遠征②
4月2日、3日とネパールのカトマンズで行なわれた「3rd CWCN JUDO CUP-2015 & 1st CWCN INTERNATIONAL JUDO CHAMPIONSHIP- 2015」に選手11名を引き連れて参加してきました。この大会には、カトマンズ近郊から19チーム、21歳以下の選手126名が参加し、男女体重別に、日頃の成果を競い合いました。
今回は、大会での出来事の前に、遠征に至った経緯についてお話したいと思います。
「CWCN」というのはChild Watabaran Center in Nepalの略で、首都カトマンズの喧騒から離れた静かな場所にある全寮制の施設(学校)です。何らかの理由で家族を失い、行き場のなくなった子どもたちが集団生活の中で規律や道徳を学び、将来は自立して生活できるように教育や職業訓練を受けています。ネパールではこういった施設でよく柔道が取り入れられていて、彼らの心や体の鍛錬に大いに役立っています。
私がここを訪れるのは今回で3回目でした。(一、二枚目の写真は初めて訪れた時のものです)
1回目は3年前に、ネパールを旅して柔道場を探していた時。
その時に偶然にも出会ったのがCWCNの柔道コーチであり、今回の大会の主催者でもあるDharma氏(一枚目の写真、青い柔道着の人物)です。
慢性的な電力不足により停電で真っ暗な中、懐中電灯の光を灯してCWCNの子どもたちと柔道をしたことは私のこれまでの考えを覆すような出来事で、その時の出会いがあったからこそ今こうして海外で柔道を教えている自分がいると思います。
そして、青年海外協力隊に応募した2年前には、既にネパール柔道家たちとの連携を思い描き、昨年12月には大会の打ち合わせも兼ねてカトマンズへ。この時も、CWCNを訪れました。
このように、ブータンの子どもたちにとって初めての、しかも国外への遠征は、私にとっても長い間温めていた夢のひとつなのです。
さて、出発2日前にようやく全員のパスポートが揃い、出発前日には「お参りがしたい!」と言い出すので有名なデチェンプ・ラカンへ。マイペースなブータンに振り回されっぱなしでしたが、なんとか無事出発することができました。
生徒たちはバスでブータンを南下、インドを経由し、インド~ネパールの国境から夜行でカトマンズへ向かいました。長い長い2日半の旅。
私は規則に従い飛行機移動。生徒たちと一緒に行けないことは残念でしたが、一足先にカトマンズに入り、ネパールの柔道隊員と会って情報交換。有意義に過ごして、生徒たちの到着を待ちました。
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