2015/01/24 Sat
活動
海を渡る柔道着のはなし
現在、国際柔道連盟に加盟している国・地域は200にも及びます。
日本で生まれ、オリンピック競技となった柔道の世界的な普及については言うまでもありませんが、私がこれまでに訪ねた国では、さまざまな環境で柔道がおこなわれていました。
ブータンからは少し離れますが、今日はその中のひとつ、スリランカでの体験を紹介したいと思います。
これは、スリランカ中部のガンポラというところにある学校の道場です。写真右側に座って見学しているのは、柔道を習いに来ているにもかかわらず、柔道着がないので練習を見学をしている子どもたち。畳の上で柔道の練習をしている生徒たちに関しても、柔道着が十分に行き渡っておらず、少ない柔道着を着回して練習をしていました。この道場を訪ねた後、知人や高校の先輩方の協力を得て、スリランカにリサイクル柔道着を送る活動を始めました。
こういったさまざまな場所・環境で柔道をしている人々と出会ったことは、私が青年海外協力隊を志すようになった原動力にもなりました。
そして、ブータンで生徒たちが来ている柔道着も、神戸の方々からの寄附です。一枚目の写真は、神戸の皆さんに感謝を込めて、震災から20年後の2015年1月17日に撮影したもの。神戸の皆さんの思いと嘉納治五郎先生(神戸出身)の教えとを胸に、今日も練習に励みます。
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