JICA海外協力隊の世界日記

Abaibai! ケニアぽれぽ~れ日記

ソルガムティーとクッキーを販売しました! 〜活動紹介その1〜

ジャンボー!!(公用語のスワヒリ語で「こんにちは!」)

ケニアで活動中の伊治です。



今回は私の普段の活動をご紹介します。

私の要請内容は"バナナやソルガムなど特産品を使った商品開発と販売促進"。住民の収入向上が目標です。

今は、ソルガム、バナナ、フィンガーミレット農家さんと加工品づくりをしています。

加工品と言っても、農家さんの自宅や工房で手づくりをして、普段は近くのマーケットで歩き売りをしています。



今回はソルガムについてご紹介しますね!


“ソルガム”って何?と聞きなじみのない方もいると思うので、まずはご説明から。

日本名では“タカキビ”や“モロコシ”と呼ばれる、世界五大穀物の一つです。

アフリカが原産で、後にインドやアジアにも広まりました。

日本には遅くとも平安時代頃には広まったのだとか。

かなり昔から栽培されている穀物なのですね。



栄養価が高いことも特徴の一つ!

まずは「GABA」。これはリラックス、安眠効果、中性脂肪やコレステロールを抑えるなどの効果があります。

次に「食物繊維」。腸内環境を整え、健康や美容の効果もあります。

そして「ポリフェノール」。抗酸化作用が高く、老化や生活習慣病の予防になります。


ケニアでは、主に“Uji(ウジ)”として飲まれることが多いです。

ウジとは、挽いて粉末にしたソルガム、お湯、砂糖を混ぜ合わせたお粥のような飲み物のことです。

味は少し酸っぱめですが、飲み終わる頃には身体が温まります。

私の職場にも毎日ウジを売りに来るお姉さんがいて、

チャパティ(トルティーヤやナンに似た食べ物)と一緒に販売しています。

ケニア人にとっては朝食のようです。

2-ちゃぽ.jpg


さて、ここからが本題です。

私の任地ケリチョではソルガムを栽培しており、いくつかの農家さんでは加工品づくりに取り組んでいます。

なかでも、ある農家さんでは煎ったソルガムを粉末にしてドリンクの茶葉として販売しています

販売先はケリチョタウンのマーケットです。



2-ソルガムティー2.jpg


ソルガムティーの作り方はとてもシンプル。

沸かしたお湯に茶葉、砂糖、少量の牛乳を加えて煮立たせれば出来上がり。

香ばしい香りで、味は麦茶に似ています。



彼女は私の前任の隊員さんとも共に活動しており、その頃からソルガムティーを販売していました。

コロナ禍でも地道に販売を続けていたようです。

彼女のバイタリティーは私にとってもモチベーションとなっています!



少し前の話になりますが、9月にナイロビで開催された日本人会ふれあい祭りに出店してきました!

写真はその時の様子です。


2-ふれあい.jpg



販売したのは、ソルガムティー(250gと150gの2種類)とソルガムクッキー

ソルガムティーの容器にはカラフルなアフリカ布を付け、見た目にもこだわりました。

クッキーは生地にソルガムパウダーを混ぜて作りました。

ソルガムの素朴な風味が好評でした!



2-クッキー.jpg



ふれあい祭りに訪れた日本人は健康志向の方が多いのか、

ソルガムの特徴を話すと多くの方が関心を示し購入してくれました。

有り難いことにクッキーは完売!!彼女にとっても自信になったようです。



最近はソルガムパウダーを使ったスコーンやチャパティを作って販売しています。

私も新商品のアイディア出しや、販路拡大のきっかけを考え提案しています。

新商品についてはまた今度投稿しますね。



それでは、また。

コンゴイ!(現地語キプシギス語で「ありがとう!」)

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