JICA海外協力隊の世界日記

Abaibai! ケニアぽれぽ~れ日記

種まきの季節になりました


ジャンボー!!(公用語のスワヒリ語で「こんにちは!」)

ケニアで活動中の伊治です。



任地ケリチョは乾季が終わりを迎え、

だんだんと雨の降る日数が増えてきました。

雨季の始まりは、種まきの季節でもあります。



先日、いつもお世話になっている農家さんで

種まきを体験させてもらいました。



今回の種まきで蒔いたのは次の3つ。

maizu(主食ウガリの原料となる白とうもろこし)

maharage(豆の一種。色は小豆色)

wimbi(日本語名シコクビエ。ウジ(お粥に似た飲み物)の原料)

どれもケニア人の食卓には欠かせない作物です。



まずjembe(鍬)で土を掘り起こし、深さ10cmの穴を等間隔で掘ります。

そこにmaizumaharageの種を1粒ずつ蒔いていきます。

wimbiは別の場所に単独で蒔きました。


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maizuには“Apron star”という赤色をした粉状の薬が付着していました。

(※すべての農家がこの薬を使用しているわけではありません)

この薬は人体に影響はないようですが、害虫被害を減らす効果があるそう。

種まきの後は手が真っ赤でした・・・(笑)



種まきをしながら1つ疑問に思ったのは、

鍬を握るのは大半が女性で、

男性たちは種まき(比較的体力を使わない作業)に徹していたこと。



のちのち農家さんに尋ねてみると、

カレンジン族(任地ケリチョに多い部族)には

畑仕事、家事、子どもの世話は女性の仕事という考え方が根強くあるようです。

現代ではその考え方も変わりつつあるようですが、

私が見た光景はその名残りなのでしょうか。



ジェンダーと農業

実は奥深い問題なのかもしれません。




コミュニティに入り込み、

農家さんの生活や習慣を、実際に体験しながら知っていくこと




隊員活動で何ができるかを見つけることも大切ですが、

時間をかけて彼らのことを知っていくことこそが

協力隊ならではの強みであり、

信頼関係を築いていく第一歩目なのだと気づかされます。



そこから活動のヒントが見つかれば尚よいですね!



4月に入り、畑には芽が出始めています。

Maizuは収穫まで3~6か月かかるとのこと。

今から収穫の時期が楽しみです。



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それでは、また。

コンゴイ!(現地語キプシギス語で「ありがとう!」)

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