2023/03/27 Mon
文化
カレンジンネームの名づけ方
ジャンボー!!(公用語のスワヒリ語で「こんにちは!」)
ケニアで活動中の伊治です。
今回は、カレンジンネーム(Kalenjin name)の名づけ方について書きます。
私が住むケリチョにはカレンジン族(Kalenjin)が多く住んでおり、
それぞれ自身の名前に加えて"カレンジンネーム(Kalenjin name)"を持っています。
しかもその名前は、生まれた時間帯や天気で決まるのだとか。。
私が教えてもらっただけでも20個近くあります。
では、どんな名前があるのか早速見ていきましょう!
まずは・・・
Cherono/Kiprono(昼間に生まれた人)
Chelangat/ Kiplangat(夕方に生まれた人)
Chepkirui/Kipkirui(人々が寝静まった夜中に生まれた人)
のように生まれた時間帯で名付ける名前。
名づけのルールは簡単。
名前の最初に、女性は"Che"、男性は"Kip"が付きます。
それに時間帯や天気を表す言葉が続く、といった具合です。
他にも・・・
Cherop/Kiprop(雨の日に生まれた人)
Cheptoo/Kiptoo(来客があった時に生まれた人)
Chepkuinobor/Kipkuinobor(虹がかかった時に生まれた人)
のように天気やその日の出来事から名付けることもあるようです。
ちなみに、私は”Chemutai(チェムタイ)”というカレンジンネームをもらいました。
"明け方に生まれた女性"という意味です。
始めは「Chemu〜」と呼ばれても全く自覚がなかったのですが、
皆親しみを持って呼んでくれるので、今ではお気に入りの名前です!
ちなみに東京オリンピックの男子マラソンで金メダルを獲得した
Kipchoge選手をご存じですか?
この選手もカレンジン族です。
この名前の意味、気になりますよね・・・!
次の写真がヒントです。
実は、
”メイズ(主食ウガリの原料となる白トウモロコシ)の穀倉で生まれた人”
という意味だそうです!
ヒントの写真は、ある農家さんのメイズ穀倉。
中を覗いてみると、メイズがたくさん!!
今はケニアが誇る大スターですが、
生まれた場所とのギャップに驚きですね。
他の部族ではどんな名前や名づけ方があるのか気になります。
それでは、また。
コンゴイ!(現地語キプシギス語で「ありがとう!」)
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