JICA海外協力隊の世界日記

~ガーナ便り~カカオの国からこんにちは!

【活動内容】すごいぞ!ガーナの職業訓練校

みなさん、こんにちは!ガーナは、絶賛、雨期です。スコールのような激しい雨が降る時期ですが、断水にはならないので嬉しい限りです。突然の大雨で道路が陥没し、道路整備から一日が始まることが多いのもこの季節です。(トップの写真は、大雨の次の日の朝の見慣れた光景:道路整備中です)

雨が激しいと停電になることも多く、先日は4日間も停電が続きました・・。夜は日が落ちる前になんとか夜ごはんを作り終え、ごはんを食べているともう真っ暗で洗い物も出来ない・・ランタンをぶら下げ暗闇の中、シャワーを浴びる。そんな毎日で大切に凍らせていたマンゴーたちが一気にやられました。おいしいものは、なるべく早く食べるに尽きるガーナな日々です。

今日は、私が配属されている職業訓練校の紹介をしたいと思います。ガーナでは、中学校卒業後の進路として、高等学校と職業訓練校の選択肢があります。生徒の年齢は15歳~25歳前後と幅広く、私の学校には服飾・調理・建築・大工・電気・ICT6コースがあります。私は、ここでICTコースの専門授業と全コース対象の基礎ICTのパソコン授業を教えています。

配属当初は、パソコンルームが工事中で半年以上使えず、座学で授業を教えていました。一コマ2時間の授業を拙い英語で、板書のみでパソコンを教えるのには、大変難しく、苦い記憶です(苦笑)。生徒が飽きないようにキーボードパズルを自作するなど、毎回の授業案作成に苦戦していました。(写真は、自作のキーボードパズルです。風ですぐに飛ばされてしまったので、ラミネーターをかけるなどの改良が必要であることを痛感しました・・。)

11.キーボードパズル.jpg

昨年の10月にパソコンルームが開放され、WordExcelの授業だけではなく、日本の高校生とオンライン交流をしたり、お互いの生活を紹介するビデオを作ったりと少しずつですが、やりたかった活動が出来るようになってきました。

職業訓練校と言うと、スキル習得を目的とした実習授業がメインのイメージですが、農業の時間やスポーツの時間もあります。生徒たちはとても逞しく、「これが職業訓練校かー!」と何度も驚きました。

例えば、スポーツ大会の準備期間のこと。昨年度まであった卓球台がなくなった!誰かが盗んだんだ!よし、今から作るぞ!と卓球台を自作たり。

9.スポーツ大会に向けて卓球台も手作り.jpg

パソコンルームが利用できなかった際に仮で用意してもらった教室には、ファンがなく「ここだと干からびて死んでしまう~」と嘆いていた時には、その日のうちに他の教室からファンを持ってきて取り付けてくれたり、停電が長く続いた時には電線の切り替えを瞬時に行ってくれたり。

8.電気科.jpg

私の家のワードローブカバーがずたずたに破れてしまった際には、手持ちの布で素敵なワードローブカバーまで彼らが作成してくれました。

10.生徒自作のワードローブカバー.jpg

各コースの授業だけではなく、スポーツ大会のユニフォームの大量の洗濯や先生が引っ越しをした先の新居でのペンキ塗りにバイクの修理、裏山で起きた火事の火消しまで生徒が担っているのには驚きました。「職業訓練校は生きる力を養う場所なんだ!」という方針の元、生徒たちは日々逞しく成長しています。いつも助けてもらってばかりいる私からすると、頼もしくて大人っぽく見える彼らですが、「先生!あの子が私を叩いてきます」と先生にけんかの仲裁を求めてくる小学生のような二面性もあり、人間観察が楽しい毎日です(笑)

スキルはピカ一の生徒たちなので、彼らが独自にお店を開店した際などにパソコンスキルがあることが強みになるようにこれからも楽しく学べる授業を作っていきたいです。

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