JICA海外協力隊の世界日記

見タイ!食べタイ‼ タイ在記

産科外来の栄養相談と今後の活動

サワディーカー

 今週に入って、最低気温20℃、最高気温35℃を上回る日がちらほら…
間も無く夏を迎えそうになってきました。


 現在、私は月曜日は生活習慣病外来で栄養相談の補助、火曜日は産科外来で栄養相談、水曜日は料理の試作、木曜日はデイケアセンターで活動、金曜日は調理補助といった予定で1週間を過ごしています。

 今回は、火曜日の産科外来の栄養相談業務についてお話します。

 私が配属先に赴任する前から、産科外来は存在し、看護師さんが妊婦さんの血圧やお腹の大きさを測ったり、お腹の中の赤ちゃんの心音を聞いて、検診をするといった業務は行われていました。
(写真の1枚目はその時の様子です)

 そして、配属先に赴任して半年経過した頃、配属先から「産科外来で栄養相談業務をやってほしい」と言われ、毎週火曜日に私自身が栄養相談業務を行うようになりました。

 元々、検診をしている中で、看護師さんが妊婦さんに栄養相談を行っていたので、栄養士が常駐していることはありませんでした。

 初めて産科外来に行った時、栄養相談用の資料や指導媒体は無かったので、タイの妊婦さんの栄養について同僚栄養士に教えてもらいながら、とりあえず資料を作成しました。2枚目の写真がその資料の一部です。

 それから妊婦さんに食事の聞き取りを行いながら、タイの食生活をふまえて、栄養相談に使用する資料や指導媒体の種類を増やしていきました。

 そして、栄養相談を開始して半年が経ちました。
 毎週火曜日に産科外来に行くことが定着し、産科外来のスタッフさんも私の名前を覚えてくれるようになりました。

ところが、先週産科外来の看護師さんに「あと1年はどういう計画なの?」と聞かれ、私はそこではっきり答えることができませんでした。中間報告が終わって、「あと1年は悔いのないようにやりたいことをやる!」と意気込んでいましたが、看護師さんから言われたことばに、自分の中で今後の活動についてモヤモヤしたものがありました。

産科外来での栄養相談業務は、実際に私が常駐して私自身が栄養相談業務を行っています。ということは、私が居なくなったら、この業務は一体誰がやるのか?と思ったのです。(同僚の栄養士は、仕事の量を考えるとおそらく産科外来に来る時間は無いと思わます。)

帰国後も活動を継続してもらうためには・・・ と、考えるようになりました。

これは、他の曜日でもそうなのですが、帰国した後も継続してもらうためにどうすれば良いのか、また継続可能な活動とは何があるのかと強く思うようになりました。

そして、その解決策の一歩として、とりあえず資料や指導媒体を作成する時に、自分一人で作成するのではなく、関係する人たちに意見を求め、一緒に作っていこうを思いました。産科外来では、おそらく私が居なくなった後、再び看護師さん達が栄養相談業務をやるようになると思われるので、今後は看護師さん達に意見を聞きながら資料を作成して、看護師さんが使える資料を作成しようと思っています。

 帰国した先輩隊員が言っていた「(配属先の人たちに)自分たちで動いてもらうこと」を目標に、継続可能な活動を目指して2年目は活動していこうと思いました。

 あっ!忘れていましたが、3枚目の写真は貧血の方向けの栄養相談用の資料で〜す。

 ではでは!

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