JICA海外協力隊の世界日記

Malo!~常夏の楽園サモア日記~

第1回教育キャラバン~当日編~

お待たせしました!サモア教育隊員による第1回教育キャラバン。いよいよ当日です。

予想はしていましたが、1日目の朝は大雨でした。9時から始められるよう、ホテルを8時には出たかったので7時から朝食。トーストやパパイヤなどの朝食を頂き、各自準備をして一校目へ。一校目は全校児童が入れるぐらいの大きな部屋があり、そこを使わせてもらいました。最初は環境教育チームなので、パワーポイント用のスクリーン、パソコン、プロジェクター、人形劇用に机を重ねて暗幕を張り、それぞれがそれぞれのやるべきことを準備していきました。こうやってそれぞれが誰かに指示されることなく、やるべきことを考えて動ける。下準備がきちんとできているからこそやとは思いますが、さすが日本人の集まりだなと感じました。

始まる前に全員で集合写真。サモア教育キャラバン隊です!

子どもたちも集合し、いよいよ1校目のスタート。環境教育チームの劇は真剣に見て、日本文化紹介の方のパワーポイントもソーラン節もとても元気よく楽しそうに踊ってくれました。この学校で活動している隊員と子どもたちの関係性の良さが、子どもたちとのやり取りを見ていて感じられました。普段は見られないほかの隊員の活動の様子が見られるのもキャラバンのいいところでした。みんなで汗だくになりながら踊り、学校が用意してくださったココナッツジュースとフルーツを有難く頂き、2校目の準備へ。

2校目は僕の活動先でした。 学校に着くとちょうど子どもたちの休み時間だったので、たくさんの子どもたちが集まってきてくれました。ただ…激しい雨!!準備するときに子どもたちが傘を広げて、我々が濡れないように気を遣ってくれました。ありがとう。前々からの心配していたマイクとスピーカー。やっぱりありませんでした。そしてうちの学校は1校目のような大きな部屋はなく、屋外のサモア伝統の集会所でやりました。 準備も整い、予定時刻より早く始められました。しかし劇が始まった途端今日一番の豪雨。いわゆるバケツをひっくり返したような雨でした。そんな中マイクなしでの人形劇。持って来ていた拡声器を使いつつ、出せる限りの大声で台詞を言ってくれた隊員たち。子どもたちも一生懸命に耳を傾けてくれていました。 そしていよいよ日本文化紹介。僕がサモア語で子どもたちに踊りの説明をする担当でした。雨は止んでいたので拡声器は使わずに済みましたが、それでもかなり叫びました。実は去年の10月に今の9年生の子たちと一緒にソーラン節を踊ったことがありました。それを見ていてどんな踊りか知っていて、ずっと「次は自分たちも踊りたい!」と言ってくれていました。なので始まった直後からこれでもかってぐらいの大声で「どっこいしょーどっこいしょ!」と声を出して踊ってくれました。先生たちも一緒に踊ってくれたのは嬉しかったです。

疲れ知らずの子どもたちとヘトヘトになるまで踊り、無事に1日目終了。片付けをして、その場で反省会。お互いのチームの感想を出し合いました。ホテルに戻り、休憩をして再度反省会。明日に向けて再調整をしました。

2日目。ホテルから1時間ほどかかる学校だったので昨日よりも早く朝食を済ませ、出発。この学校は先輩隊員の配属先だったので、本番までに子どもたちが日本語で挨拶してくれたり、日本語の歌を歌ってくれたり。そして先生方からの熱い要望により、1年生から8年生まで全学年で見てもらうことになりました。 低学年の子は反応も良く、途中集中力が途切れそうになりつつも最後までちゃんと見てくれました。そして日本文化紹介。前日の反省点を受け、子どもたちとのやり取りを多く取るようにしました。最後はソーラン節。高学年だけと違って、低学年の子も一緒だと、並ぶだけでも一苦労。サモア人の先生がとてもノリが良く、我々の説明を聞いてさらに自分で子どもたちに説明してくれ、途中から誰が指導者なのか分からなくなるぐらい。しかも腰を振るなどのサモア風にアレンジも加わり、日本とサモアとのコラボレーションでした。最後は全校児童、先生方、そしてキャラバン隊一緒にノリノリで踊り、楽しくキャラバンを終えることができました。

「日本人が来て劇を見せてくれたり一緒に踊ったりして楽しかった!」

そんな風に子どもたちの中に思い出として残ってくれるのは有難いことですが、私たちの願いはもう一歩進んだ先にあります。サモアの環境のことを考えて、ゴミを捨てないようになってほしい。子どもたちの行動が変わることが何よりの願いです。そのためにはそれぞれの隊員が引き続き子どもたちに声をかけていくしかありません。

事後学習で子どもたちと一緒にポスターを描きました。

‘Aua le fa’alapisi. =Don’t litter rubbish.(ゴミを捨てないで。)

Fa’amama si’osi’omaga o Samoa. =Keep clean environment in Samoa.(サモアの環境をきれいに保とう。)

そしてこれらのポスターは、村の商店等にお願いして掲示してもらいます。 学校から村へ。村からサモア全体へ。私たちの伝えたかったことがサモアの人々に伝わっていきますように。

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