JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

「市心にあるカレホユック遺跡(Merkez Kalehoyuk)」への期待

クルシェヒルは大村幸弘先生のアナトリア考古学研究所で発掘が進められているカマン・カレホユック、ヤッスホユック、ビュクリュカレの重要な3遺跡が有名ですが、クルシェヒル市内にも学術的に有望視されているメルケゼ・カレホユック遺跡があります。この遺跡は、市の中心地にあって20m程の小高い丘になっており、地元の大学を中心に本格的な発掘が始まりました。

すぐ隣に800年程前に建てられたジャーミ(モスク)のある発掘現場では既にローマ、ヘレニズム時代の遺構が確認されており、更にはヒッタイト時代にもさかのぼる遺物や遺構が出てくるのではないかと期待がもたれています。

また、発掘現場近くの一画では遺跡の発掘物を中心にした展示館の建設も始まっており、数年後には丘の上一帯を「考古学公園」として市民に開放される予定です。実際の発掘現場が街の真ん中で見られる珍しい遺跡はユニークな観光資源として大いに期待されます。次回は中旬の予定です。

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