JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

此処は何処? ボリビア? いえいえ、トルコです。

塩の湖と聞いて何処を思い浮かべますか。旅行通の方はイの一番に南米ボリビアのウユニ塩湖でしょう。ところで、トルコにも塩湖があります。名前もズバリ、トルコ語で塩を表すTUZ(トゥズ)湖です。トルコで2番目の大きさで(約1500㎢、琵琶湖の2倍以上)、トルコで消費される塩の約70%がこの湖で生産されています。湖はカバドキア~アンカラ間にあり、ツアーでこの区間を移動するコースでこのルートが良く組み込まれます。従って、クルシェヒルを経由するルートがスキップされる訳で、謂わば観光コース上のライバル(?)と言えます。

“敵を知り、己を知れば・・・” 観光振興においては自身の目で現地を見ない事には話になりません。今回やっとその機会ができました。TUZ湖も最乾燥時には全面が干上がり、ウユニ湖の様に塩一面になるそうですが、今年は雨が多いせいか、まだ一部にごく浅い水面が広がっていました。湖は真っ白というより全体が淡~いピンク色がかっていて、かなり感動的でした。う~ん、敵もさる者!

“四面楚歌?” 確かに日本ではお目にかかれない景観ですので、なるほど!こちらのコースを選択するのも故有りか、とライバルの魅力に思わず頷いてしまいました。更には、今年エフェソ遺跡とディヤルバクルの城壁が世界遺産に登録され(計15)、地域間競争に更に拍車がかかってきており、クルシェヒルも厳しさが増しています。とは言え、観光産業は平和産業そのものですので、日本人ツアーも徐々に戻ってきた兆しが見える中、先日シリアとの国境の街で起きた自爆テロのような悲しい出来事が二度と起きないように祈るばかりです。次回は8月中旬の予定です。

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