JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

"いやァ~、歴史って 本当に 面白いですねェ~!"

大村幸弘博士が所長をされているカマンのアナトリア考古学研究所では、中央アナトリアの文化編年の確立という大きなテーマに向けて「カマン・カレホユック」、「ビュクリュカレ」、「ヤッスホユック」の3遺跡の調査、研究が進められています。今回、JICAボランテイアの経験もお持ちの同研究所の松村公仁博士が2009年から調査、研究されているビュクリュカレ遺跡の発掘現場を訪ねました。

遺跡は日の丸調査隊の遺跡街道ともいうべき国道260号をクルシェヒルからアンカラへの途中約90km、トルコ最長のクズル河を渡る所の岩山の上にあり、発掘作業はクレーン車等の重機材も使った大掛かりなものです。これまでの調査から、大村先生が30年に亘り調査、研究されているカマン・カレホユック遺跡の文化編年の成果を補う重要な遺跡だそうです。発掘中の岩山の周辺に広がる都市は表採した土器片の分布から、前2千年紀の後半、ヒッタイト帝国期の直径約500mにも及ぶ都市であったことも明らかになってきているそうです。

この遺跡から採掘された数々の貴重な資料はカマンの考古学博物館に展示されています。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ