JICA海外協力隊の世界日記

井上幸一のクルシェヒル滞在日記

ネヴル-ズ(Nevruz)に なごりの雪や 春まじか

今回は、当地の主要な文化行事の一つである「ネヴルーズ(ノールーズ)」についてご紹介します。

ご存知の通り、ユネスコの「無形文化遺産リスト」にも登録されている界最古級の春を祝う祭「ネヴルーズ」が当クルシェヒルでも我が文化観光局の主催で321()に開催されました(321日は国連の「国際ネヴルーズの日」でもあるそうです)。例年は屋外の大きな広場で賑やかに開催されるのですが、今年は残念なことに前夜半からの雪が降りやまず、急遽、文化観光局付設の劇場に会場を移して屋内での開催となりました(そう言えば、昨年もこの時期に思わぬ雪に見舞われたのを思い出しました)

祝祭の内容は、当地のアヒエブラン大学長によるネヴルーズに関する学術的な考察のスピーチの後、国内外で活躍する地元の伝統音楽バンド「クルシェヒル・マスター舞踏楽団」の演奏があります。途中から楽団メンバーがステージで踊りだすと満を持していた参加者達が我も我もとステージの上下でダンスを始めます。例年は屋外ですので大人数の若者がダンスの輪を作り周囲の観客も一緒になって盛り上がるのですが、今年は狭い屋内のためその迫力を十分にお伝えできないのが残念です。それでも、屋内も何のその、とにかく音楽好き、踊り好きのトルコの人には些か呆れてしまいます。

ひとしきり音楽と踊りを楽しんだ後は、雪の中劇場の外の小さな広場に火を焚いて皆でワイワイと焚火を取り囲み、元気な連中が次々に焚火を飛び越えていきます。周囲からはジャンプの度にヤンヤの歓声があがって盛り上がります。この焚火のジャンプも、今年は天候のせいで例年の大キャンプファイヤの雰囲気をお伝えできなくて残念です。こうして、思わぬ「なごりの雪」の特別参加もあった「ネヴルーズ」のお祭りが終わるとクルシェヒルもいよいよ春本番となっていきます。アーモンドの花がとてもキレイです。次回の報告は4月初旬の予定です。

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