JICA海外協力隊の世界日記

アマゾンに暮らす

インディヘナのコミュニティでの落成式

任地のパスタサ県は、アマゾンのジャングルに囲まれた自然豊かな県で、県内には7つの先住民族(インディヘナ)が暮らしています。今回はその内の一つ、キチュアの人々が暮らすコミュニティを訪問し、県庁の建てた集会場の落成式に出席しました。

早朝県庁を出発し、プーヨ郊外のコミュニティに4WDのピックアップトラックで向かいます。集会場に到着すると、さっそく、同僚と共に会場の設営を行い、関係者や住民の到着を待ちます。コミュニティの代表者の方は、写真の様に、鳥の羽でできた冠をかぶり、シャツの上から民族的なアクセサリーを身に纏ってらっしゃいました。

関係者が勢揃いし、着席したところで登場するのが、このチチャ・デ・ユカです。これはユカという芋を発酵させてできた飲み物で、インディヘナのコミュニティでは、お客さんをもてなす際に振る舞われるそうです。このチチャを、写真の様な器に注ぎ、お客さん一人一人の所を周って、一杯ずつ振る舞います。場所に拠って、出されるチチャの量も変わってくるそうですが、このコミュニティでは次から次へ、5回6回とチチャが運ばれていました。

式典では、県知事を始めとした関係者のスピーチがあり、それが終わると、コミュニティの住民VS県庁職員でサッカーを楽しみました。結果3-0でコミュニティの勝ちでしたが、プレイヤーの数も性別も歳も一切関係なく、みんな自由にサッカーを楽しんでいました。その後は、昼食(アルマジロの肉料理)、そして出席者が男女ペアになってダンスを踊り、閉式を迎えます。エクアドルらしく自由で、とても興味深い落成式でした。

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