JICA海外協力隊の世界日記

伊藤のラオス奮闘記

ついに完成した企画書...(涙)!!

 

かれこれ4ヶ月頃前から、同僚のエッグと一緒に進めてきた葛編みの技術研修計画。その計画がついに…実現へ向けての切符を手にしました!!(長かった…涙!)

経緯としては…私が1年半過ごす中で必要だと感じた生産者に対する葛編みの技術研修。その企画を練っている頃、同僚のエッグも同じような内容を計画していたので一緒に進めようということに。(私は日本語の企画書担当・エッグはラオス語の企画書担当)

初めてエッグの企画書を見せてもらった時、私はその企画書に書かれた内容をもとに、いくつか質問をしてみました。

  • 「具体的に何を生産者に伝えたいのか」
  • 「実際にどう生産者に説明するのか」
  • 「どうしてその項目が必要だと感じたのか」などなど…

しかし、返ってきた答えは思っていた以上に浅はかなる内容…!!

多額の費用をかけて実施するのに…この内容では浅い!無意味なことはしたくない!と、私はエッグと何度か話し合いを重ね、お互いの考えを共有し合い内容を煮詰めてきました。

その後やっと内容が固まったところで、上司や同僚Aに最終チェックを依頼しました…(村のことを良く知る上司や同僚Aに企画内容が適しているか確認してもらう必要があると感じたため。というかそもそも企画を通す最終決定権は上司にある。)

が、しかし…!!!

計画書の中身は全然チェックしてくれない、費用項目が間違いないかだけの確認、内容を深堀しようとすると面倒くさそうな態度を示す…そんな他人事のような上司・同僚Aの対応に私はショックを隠し切れず、これではやる意味があるのかと疑問さえ感じ始めました。(普段活動の相談を持ち掛けると、色々な事を教えてくれ生産者のことちゃんと考えているんだな~と感じることもあったのにな。)

話すのが本当に大好きで得意なラオス人もいざ行動が必要な場面では、なかなか考えと行動が一致しない。私がその時感じたのは、職場にとって、職場の目標である「生産者に対しての技術トレーニングをする」というその形だけが残ればそれで良いのだなと。

こんな風に同僚の考えや対応に悲しくなったり、やる気を失うこともしばしば…

行き場のない感情を抱え、私は協力的な副局長に相談を持ち掛けることに。エッグと一緒に副局長の部屋へ行き、企画書の内容から現状報告、もやもやしていることなど全てを話をしました。

その際、実はとても嬉しい出来事が…!

なんと…エッグは私の考えや思いを何1つとして欠けることなく一つ一つ丁寧に副局長に説明してくれているではないか!!!!!!!!!!(細かい話は特に面倒くさがるラオス人としては有るまじき行為!笑)

葛研修に向けて何度か話し合ってきた言葉や私の思いは少なからず、エッグには届いていたのかなと。今まで話し合ってきた時間はきちんと積み重なっていたのだなと。それは日頃から、私が話す拙いラオス語の中から、私の思いをきちんと汲み取ろうとしてくれている証拠なのだと思うと、改めて感謝の気持ちで胸の中がいっぱいになりました。

(あんまり褒めすぎると調子に乗るので、この辺にしておこう(笑)まだまだ頑張ってほしいことはいっぱいあるのです!)

そして、ついに最終段階まで上り詰めたこの企画!本番はしっかりと充実した研修になるように準備を進めていきたいと思います!

  • 写真①:重い荷物を運びながら葛バッグを編む村の生産者
  • 写真②:やっとこさ出来上がった計画書…
  • 写真③:葛生産者のおちゃめな組リーダーMs.カムシーと同僚のエッグ カム族同士話が弾む

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