伊藤のラオス奮闘記

RSS

伊藤 愛奈
三重県 ★新規執筆者

タイプ/職種
青年海外協力隊
コミュニティ開発
派遣国
アジア
ラオス ウドムサイ県 サイ郡
一言メッセージ
コミュニティ開発隊員としてラオスの特産品改善や販路拡大目指して活動中。アジア最貧国のラオス。ラオスに一体何があるというのですか?ここで出会ったモノ・感じたコトをせきららに綴ります。

 

私の大きな役目=外国人の視点を伝えること

2019.09.29

人 文化 活動

日本のお客様がヨー村の竹箒を注文してくれました。

そのお客様とは昨年のHCF(ハンディクラフトフェスティバル)で出会った方。

ウドムサイにも足を運んで下さり、いくつか村訪問もして頂きました。

竹箒の注文数は全部で40本。

希望の長さは67cm。持ち手部分は37cmです。

分かりやすいように写真も付け加えて説明した。

つもりでした…

数日後、出来上がってきた箒はなんと!

40本中35本が………長さ60cm!!(えええ!)

希望サイズと7cmも差があります。

まさかの事態でしたが、さすがにこれは買い取れないという決断に至りました。

何故こんな事態になるのか…その理由は、

① 注文確定の前に金額や納期の時期などを問い合わせただけなのに、それを注文と勘違いした生産者はすぐに製作にとりかかってしまった。

② ラオスではサイズが違えど、見た目のボリュームやデザインが違えど買ってくれるのが普通。(ラオスの生産者からすると、何故サイズが違うだけで買わないのか?全くもって理解できない様子で怒りさえ覚えていました)

村の外に出たり、外国人と関わる機会のない生産者さん達。

私達が当たり前と感じている基準や価値観とは大きく違います。

もちろん、ハンディクラフトとしての良さの一つは一つ一つ違って味があること。

ただ、希望サイズとあまりにも違う。お客様のニーズというものを意識してモノを作ってきていない。そもそもそんな機会は殆どなかったでしょう。

結局、最終的にはお客様の温かいご厚意で全て買い取って下さいました。

・箒を使用する時の姿勢や状態がサイズに反映されていること

・持ち手の竹の太さと掃く部分の竹のボリュームの統一の必要性

・ちょっとした汚れ・ほつれは念入りにチェックすること

・ただ作るのではなくて、お客様の求めているデザイン・サイズ・品質を考えながら作っていくこと。などなど…

自分自身、箒を作ったこともないのに何が言えるのかと思いながらも、生産者にとって大きな学びの機会になると思い上記のようなことを拙いラオス語ながら生産者にしっかりと伝えました。(られたはず…!!)

生産者は、「まず、お客さんは情報を集めてから納得してからしか購入しないんだね!サイズを統一する為に、次からは工程の一番最後に長さを確認してから持ち手部分を切るようにするよ。ボリュームも統一しないとね!次オーダーがあったらそうするから!」

と私に話してくれました。(涙)

私の職場から箒の生産者の村まで60km以上。生産者と電話でやりとりするにしても、意思疎通がなかなか難しい。民族が違うと言葉も少し違います。村へ行こうと思っても約2時間弱要する為、毎回直接話す訳にもいかず…難しいです。でもこんな小さな経験の積み重ねが村の生産者にとって大切なのかなと実感しました。

ラオスのハンディクラフトの価値を広め、ラオスの生産者達の力になりたいとめちゃめちゃ熱い思いで向かってきてくださるお客様のおかげで、この箒は今日本で販売までに至りました。モチベーションが高くてあっつあつの情熱を持った方。

ここでの出会いは本当に刺激的です。