2023/03/09 Thu
カウンターパート日本旅行記③
(写真:カウンターパートが撮った日本の風景)
3日目(群馬県)
朝早くから東京から群馬へ出発。
なんとか時間通りに出発し、少し余裕を持って到着。早めに到着するなら他の事できたねって言われましたが、その辺の時間感覚も異文化交流。
来訪した群馬県前橋ラグビースクールはコロナ期間の特別派遣前訓練でラグビーのコーチングを学ばせて頂いたラグビースクール。
河川敷沿いのグラウンドなので、川で記念撮影。
海が遠い人たちにとっては母なる海というより母なる川なのかも。
ヒンドゥー教にも川に神様がいるそうです。
前橋ラグビースクールで驚いていた事一覧:
幼稚園から中学生までが一つのグラウンドに大量にいる。
コーチはお金をもらってないボランティア、もしくは選手の親御さん。
中学生のレベルが高い。体も大きい。
カウンターパートたちはゲストなのに迎える側がゲストの時間に合わせてくれない。
こちらからジャージをプレゼントする時に監督では無くてキャプテンが出てくる。
日本代表戦で分かってたけど、帰りたくなるのが早い。
というか帰る交渉が始まるのが早い。
自分の気持ちが最優先。自分のやりたいことを積極的に交渉しないと、いつまでも実行してもらえない文化がこういった状況でも出てくる。
インドならゲストが来たら練習止めて、写真撮影して、そのまま帰る。
日本では練習中に邪魔が入ることを嫌う。
ゲストが来たら一度止める、挨拶だけして、ゲストは練習見学、練習終わりに写真撮影。
と考えると、そもそも練習見学する気はそんなになかったのかもしれない。
一年間インドにいて、ゲストが来た時の見学時間は基本10分くらいだったと思い出す。
昼飯はネパール人が運営しているインド料理レストランへ。
大喜びで向かい、ベジタリアンカレーを注文。
ネパールは特色が少ない?ので、レストランを開く時にはインドの名前を使うことが多いらしい。
確かにネパール料理って言われるよりインド料理の方が、親しみやすいかも。
特別派遣前訓練でお世話になった玉村町役場・住民活動サポートセンターぱるでインド文化をプレゼンさせてもらう。
2週間前から言ってたのに当日朝の移動時間で仕上げた資料。
役場の方や町民の方々にインドの文化をインド人が紹介という形。
私は初の同時通訳に挑戦。
参加者の方々の好奇心のおかげで会話も弾み、和気あいあいとした雰囲気で実施できた。
高崎市内のホテルにチェックインして、銭湯行こうという話だったが、朝からの移動でお疲れだったのでカウンターパートは就寝。
私は大学時代の友達とそのご家族と銭湯で心身共にリラックス。
この辺りで彼らがインドから持ってきたベジタリアンフードに皆で飽き始める。
かといって他に食べられるものもないので、飯トレのような気分で食事。
ベジタリアンの人にとって日本は本当に住みずらい国だろうなと察する。
(玉村町ぱるにてインドの文化紹介) 4日目(群馬県) 急遽玉村町の町長にお会いできることに。 突如のお願いも快く受け入れて下さり、お忙しい中で時間を取って下さった。 好奇心旺盛な方であり、とてもフレンドリーなのでカウンターパートとも打ち解け、会話も弾む。 インドの文化、歴史にも精通しており、とても学びの多い時間となった。 その後、マダガスカル、ラグビー隊員の方の母校である群馬県の東京農業大学第二高等学校のラグビー部を見学。 2時間も練習見れないのは学んだので到着時間遅らせてもらい、1時間のみ見学。 その後に校舎見学。 見学で驚いていたこと一覧: 日本の高校の校舎。 1人一台iPadシステムとか最新鋭機器。 日本の高校生が1年間毎日練習すること。 部活に属したらそのスポーツしかしないこと。 タックルの練習がガチンコ。 雰囲気が和やかな中でも、選手が規律を持って集中していること。 グラウンドが土であること。 タックルバックなど用具の充実。 インドと日本の対比: インドでは自分の時間を大切にするから休みが多い。 どんなに小さなコミュニティーでも上下関係が存在する。 基本的に年齢は関係なく、知識やリーダーシップ等で上下関係が変わる(必然的に年上が上に成り易い)。 チームワークという単語よりもコンビネーションの方が使われる頻度が高い。 日本は高校生から毎日練習して勤勉さを学ぶ。 日本人のチームワークは所属する団体単位?所属する団体(例:部活)では上下関係は先輩後輩と選手と監督という枠で、ほぼ年齢によって分けられる。 チームワーク大好き。 似ているようで少し違うチームワークの感覚が今後の活動のヒントになりそう。 夜は玉村町長にお誘い頂き、一緒に食事へ。 インドでは(日本でも)町長が食事に誘ってくださることはとても光栄なこと。 食事内容が気になりつつも、大喜びで食事会に参加させて頂いた。 レストランに融通を効かせてもらって、ベジタリアンメニューを特別に作ってもらう。 具材なしカレー、野菜スープ、野菜グリル。 残念ながらスパイスが足りなかったようで、完食ならず。 インドの話や色々な会話で盛り上がった。 カウンターパートが箸を頑張って使う姿で皆喜ぶのを見て、日本人が好むのはチャレンジして日本の文化に馴染もうとする外国人の姿を見ることだと気付く。 自分たちのコミュニティーに入る努力をしてくれている外国人に対して日本人は優しい。 その後、直接静岡県へ。 続く
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