JICA海外協力隊の世界日記

Sasa!ケニア・ティカ通信

任地と配属先を紹介します!

Sasa!みなさん、こんにちは。
JICA海外協力隊の環境教育隊員として、ケニアに派遣されている加賀瀬です。

前回のブログでは、ケニアのあいさつや首都ナイロビについて紹介しました。
今回は、私の任地や配属先について紹介したいと思います。

1.私の任地「ティカ」について

私の任地は、キアンブ郡(Kiambu County)のティカ(Thika)という街です。
「郡(County)」というのはケニアの行政区分の一つで、日本の都道府県のようなものだと考えてください。

ケニアには47の郡があり、キアンブ郡もその中のひとつです。
日本も47都道府県ですから同じ数ですね!

ティカは、キアンブ郡に12ある「サブ・カウンティ」と呼ばれる行政区分のうちの一つです。
キアンブ郡の北東の端に位置する、約30万人の人口を抱える地方都市です。

上の地図の、緑色の線で囲まれているのがティカです。
ナイロビの北東、約50km離れた場所に位置する街です。
標高はナイロビより低く約1,500mくらい。心なしか、ナイロビよりも少し暑い気がしますね。

首都ナイロビとティカは、「スーパーハイウェイ」と呼ばれる高速道路で結ばれています。
約50km。車で約1時間の距離です。

バスや、マタツと呼ばれるミニバス/ミニバンが2つの街の間を結ぶ交通手段です。
ティカはナイロビと比べると、家賃などの生活費が安いため、ティカからナイロビへ通勤する人がたくさんいるのだそうです。
運賃は日本円にして約100円!
ですが、私たち協力隊員はCovidの感染拡大を防ぐために、現在は公共交通機関を利用していません。そのため、私もまだバスやマタツでの移動は未経験です。

ティカは、食品加工やタバコ、自動車などの工場がある工業都市として知られています。
また、世界的な有名企業が経営するパイナップルのプランテーションがあり、パイナップルが街のシンボルになるほどの名産品です。

ケニアでは、毎年100万人を超えるペースで人口が増加していますが、ティカも例外ではなく、人口が増加し続けているそうです。

2.私の配属先について

私の配属先は、「ティカ環境事務所(Thika Environment office)」といいます。
どんな業務を行っているかと言いますと...
 ・ゴミ収集
 ・路上清掃
 ・最終処分場の管理
 ・騒音の規制
 ・不法投棄の取り締まり
 ・環境教育
などがあります(他にも色々あります)。
業務の比重が大きいのは上の2つで、100人以上いる職員の大半が、ゴミ収集員と路上清掃員、ゴミ収集トラックの運転手です。

そして、協力隊員である私は、一番下の環境教育を担当しています。
なぜ環境教育が重要であるかというと、ゴミの排出に関して様々な問題があるためです。

・人口が増え続けるため、ゴミの量も増え続けます。
・プラスチックや電子基板など、自然界では容易に分解しないゴミがどんどん増えています。
・人々のゴミに対する意識は、日本と比べれば非常に低く、ポイ捨てや不法投棄は当たり前です。
・リサイクルも一般にはほとんど普及していません。
・日本のようにゴミを焼却処理せず、最終処分場も「オープン・ダンピング」という、ただゴミを積み上げていくだけのものなので、増え続けるゴミで処分場はいっぱいになっています。

私はJICA海外協力隊員として、環境事務所が行政として様々な施策を行っていくのを、環境教育で側面支援していければと考えています。
環境事務所の仕事や、私の活動についてはまた次回以降のブログでお伝えしていきます。

それでは、Kwa heri!(クワヘリ!スワヒリ語で”さようなら”)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ