2022/05/17 Tue
任国 自然
ケニアの国立公園② ~ナイロビ国立公園
Jambo!みなさんこんにちは。
ケニアで環境教育隊員として活動している加賀瀬です。
前回は、ナイヴァシャにあるロンゴノット山国立公園と、ヘルズ・ゲート国立公園について書きました。
ナイヴァシャは比較的、首都ナイロビに近い街です。それでも、車で1.5~2時間程度かかります。
しかし、首都ナイロビのすぐ近くにも国立公園があるのをご存知でしょうか?その名も「ナイロビ国立公園」といいます。
人口約440万人の大都市ナイロビ。その南部に、東京23区(627.6平方キロメートル)よりも広い国立公園が広がっているのです(ナイロビ国立公園の面積は696平方キロメートル)
アフリカの動物たちが生きるサバンナの向こうに、ビルが建ち並ぶ大都市が見えるというこの光景は、ナイロビという都市を象徴していると言えるかもしれません。
ナイロビ国立公園は、ケニアの中ではそれほど大きな国立公園ではありません。
(ケニア最大の国立公園であるツァヴォ・イースト国立公園は13,747平方キロメートルで、福島県くらいの広さがあります)
しかし、園内にはライオンやサイなどの人気のある動物たちが生息しています。ナイロビ市内から20~30分で来て、半日で帰れるという手軽さもあって、人気の観光スポットとなっているのです。
前述のライオンやサイの他には、シマウマ・キリン・インパラ・ガゼル・イボイノシシ・エランド・アフリカスイギュウなどの動物や、ダチョウ・ホロホロチョウ・アフリカオオノガンなどの鳥類が多数見られます。
私は見ることができませんでしたが、ヒョウやチーター、ハイエナなどの大型肉食動物もいるそうです。敷地が狭いため、大食らいのアフリカゾウは生息していません。
ライオンのような人気のある動物を見つけると、サファリカーが殺到して渋滞が発生することもあります。
良くも悪くも都市型の国立公園なのですね。
都市型の国立公園ということで目を引くのは、公園を横切るケニア標準軌鉄道(SGR)の高架でしょう。
ナイロビとモンバサを結ぶこの高速鉄道は、ナイロビをはじめいくつかの国立公園の中を通過していくそうです。
ナイロビ国立公園には、ケニアの玄関口であるジョモ・ケニヤッタ国際空港が隣接していて、飛行機もひっきりなしに離発着していきます。
ケニアらしい光景だと思う一方で、動物たちへの影響も気になってしまいますね。
前回・今回と、ケニアの国立公園について書いてきました。
いずれは時間を作って、他の国立公園にも行ってみたいな~と思っています。
それではみなさん、Kwa heri!
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