JICA海外協力隊の世界日記

Sasa!ケニア・ティカ通信

任地の季節と気候 その①

Heri ya Mwaka Mpya!みなさん、あけましておめでとうございます。
JICA海外協力隊の環境教育隊員として、ケニアに派遣されている加賀瀬です。

ケニアは国民の8割以上がキリスト教徒なので、新年よりもクリスマスの方が重要な祝日です。
12月24日のクリスマス・イブに始まり、25日のクリスマス、26日はボクシング・デイ、そして27日も祝日で、連休になるそうです。
通例この時期までに学校も学期休みに入り、人々は地元に帰って、家族親族と過ごすのが一般的とのこと。
日本のお正月休みと同じですね。

それに引き換え、新年の祝日は1月1日のみ。私の配属先も3日から普通に業務再開でした。
それでもやはり、年の変わるタイミングで人々はお祝いをするそうです。場所によっては、花火を打ち上げてお祝いするところもあるそうですよ。
現在ケニアはCOVID-19のオミクロン株が大流行中のため、年末年始に出歩いたりはできませんでしたが、来年はそんな光景を見られたらなぁと思います。どうなるでしょうか。

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さて、最近ケニアは季節が変わりました。小雨季が終わり、乾季の始まり(再開)です。
ケニアは赤道直下の国ではありますが、私の住むティカはかろうじて南半球(赤道から120kmくらい南)に位置します。
そのため日本とは逆で、今が1年で最も気温が高い時期になります。

協力隊に合格してケニアに行くことが決まった時、「暑いんでしょ?」と聞かれることが多かったです。
「アフリカは暑い」というイメージはあると思います。しかもケニアは赤道直下にある国ですしね。
しかし、ティカは実はそこまで暑くないのです。

ケニアの気候

ティカは、ケッペンの気候区分の「サバナ気候」に属します。
サバナ(サバンナ)といえば、木がぽつぽつと生えた草原です。ケニアと言えばサバナをイメージする人は多いのではないでしょうか。

インターネットで調べると、ティカの一番暑い季節は3月で、平均最高気温27℃/平均最低気温16℃。
一番寒いのは7月で、平均最高気温22℃/平均最低気温13℃です。
なんと一番暑い時期でも、東北や北海道の夏くらいの気温なのです。

もちろんこれには理由があります。ケニアの国土は標高の高いところが多いです。
私の任地のティカは標高約1,500m。首都ナイロビは標高1,700~1,800mくらいの場所にあります。
そのため、赤道直下の国でありながら、気温はそんなに高くないんです。
しかも高原性の気候で、湿度が低く、非常に過ごしやすいです。

ただし、日差しは強いです。気温や湿度がそれほど高くなくても、屋外の日の当たる場所にいると、かなり暑いですし、日焼けします。
コロナ禍でマスクをしている時間が長いので、顔にマスクの形の日焼けができてしまいました(笑)

ケニアは日本の1.5倍の国土を持つ広い国ですから、気候にもバリエーションがあります。
ケニア南東部に位置し、インド洋に面した古都モンバサは、標高が低いので年間を通じて高温多湿だそうです。
アフリカ第2の高さを誇るケニア山(標高5,199m)は、赤道直下に位置していますが、氷河があり、雪が降ります。

ケニアの季節

サバナ気候は通常、雨季と乾季の2つの季節があります。
ケニアの場合は、雨季が年に2回訪れます。
在ケニア日本大使館HPによると、一つは「大雨季」と呼ばれ、3~5月にあります。もう一つが「小雨季」で、10~12月に訪れます。

上の写真は、同じ道を乾季と雨季で撮ったものです。
雨季には、ほぼ毎日雨が降ります。そのため、舗装されていない道路には水たまりができ、とても歩きにくいです。

rainseason02.png

ティカの中心市街地でも、雨が多めに降ると冠水してしまいます。
次回のブログで触れたいと思いますが、これは排水溝などのインフラ整備不足のほか、ゴミ問題も関わっているように思います。

私の経験した範囲では、雨季でほぼ毎日雨が降るといっても、日本の梅雨より降水量は少ないという印象です。
日によりますが、雨が降るのは夜間や早朝が多いです。日中に雨が降るとしても、1~2時間程度で止んで、その後は晴れることが多かったですね。
私の配属先の事務所は建物が古くて、雨が降るとすぐに雨漏りするので、雨のたびにモップ掛けをしていました(笑)

次回も季節と気候のテーマで書きたいと思います。
それでは、Kwa heri!

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