2022/11/11 Fri
任国 生活
歯医者に通った話
Sasa!みなさんこんにちは。
ケニアで環境教育隊員として活動している加賀瀬です。
今回は、ケニアで歯医者通いをした時のことを書きたいと思います。
『JICA海外協力隊員の世界日記』を読んでいる方の中には、いずれは協力隊にチャレンジしてみたいという人もいるのではないかと思います。
実際に2年という長期間を途上国で暮らすとなると、治安や食べ物と並んで気になるのが医療事情ではないでしょうか。
私が今回、歯医者に通って感じたのは、首都と地方の医療レベルの差でした。
事の発端は、食事中に歯の詰め物が取れてしまったことでした。
ひとまず任地ティカにある歯科医院に行って、詰め物を入れ直してもらったわけですが、この治療した歯が数ヶ月後に痛み出したのです。
同じ歯医者で治療することに不安を覚え、首都ナイロビにある歯科医院で診てもらうことにしました。こちらに住んでいる日本人の人たちも通院しているという話を聞き、信頼できそうだと思いました。
実際に行ってみて、設備の充実ぶりに驚きました。任地の歯科医院の設備の簡素さと比べて、ほとんど日本の歯科医院と変わらない設備です。
初回の診察時は、まず念入りに口内のクリーニングをされました。私の歯の手入れが不十分だったので、柔らかめの歯ブラシと舌ブラシでしっかりと毎日ケアするようにと指導を受けました。
歯の治療に先立って、口内にレントゲンの撮影装置を入れて全ての歯の状態をチェックされます。上の写真は、そのX線写真を元に彼らが作った図です。
今回痛んだ歯は、歯根管治療(いわゆる「神経を抜く」治療です)が必要だそうです。
この歯以外にも虫歯がいくつか見つかり、ちょっとショックを受けました...(苦笑
結局、7月から10月にかけて2本の歯の歯根管治療を受けました。治療は日本で受けるものと同レベルだと感じました。
治療と口内クリーニングの結果、口内環境は見違えるように改善しました。口内を健康に保っておくことの重要さを痛感しましたね。
幸いにしてナイロビは発展した大都市であり、レベルの高い歯科治療を受けることができました。しかも、私の任地はナイロビから近いため、週一のペースで通うことができました。
派遣国によってはレベルの高い治療が受けられない可能性もあるでしょうし、ちゃんとした歯科医院のある大都市が自分の任地から遠ければ、通院も簡単ではありません。
JICA海外協力隊を目指している人や合格して派遣を待っている人たちには、日本にいるうちに歯医者に行って、口内クリーニングを受け、歯をチェックしてもらって虫歯があったら徹底的に直してもらうことを強くお勧めしたい!と今回の経験を通じて思いました。
また、もう一つ感じたのは、歯科治療のコストです。ナイロビでの治療は高いです。ケニアの一般の人にはとても手の届かないレベルの金額です。
ティカでの歯科治療はそれよりずっと安価でしたが、それでも一般の人からすれば決して安いものではありません。
ケニアは、日本と比べてずっと貧富の格差の大きな社会です。歯科治療に限らず、ちゃんとした医療を受けられる人はごく一部なのだろうと思いました。
それではみなさん、Kwa heri!
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