2025/04/30 Wed
サッカー 活動
活動最終日
bondia!di'ak ka lae?
4月14日(月)
私にとって、JICA海外協力隊のサッカー隊員としての活動最終日でした。
前の週(4月7~11日)がテストで活動が休みだったので、1週間振りの活動。
4月4日(金)の練習終わりに「14日が最後だから絶対練習に来るように!」と念押し。
カウンターパートも「14日の練習後には送別会をするぞ!」と伝えていました。
私の教え子は約30名。14日に来たのは・・・9名。笑
イースター休暇に併せて少し早めに親の実家に帰った選手が多かったようです。
全員に会えなかったのは寂しかったですが、来てくれた選手と最後の練習を行いました。
練習後は配属先スタッフ、低学年チームの選手達の一部、政府関係者が送別会を開いてくれました。
私からは以下のようなメッセージを伝えました。
=================================================
君たちは私から何を学んだ?
半年間だけだけど、サッカーだけではなく様々なことを教えたつもり。
東ティモールで一番人気のスポーツはなんだ。サッカーだろう。
でも、東ティモールのサッカーは弱い。
国際大会でもなかなか結果が出ていない。
このままでいいのか。君たちの夢はなんだ。
私には夢が3つある。
1つ目は、君たちが全員プロサッカー選手になること。これは君たちの夢でもあるはず。
まずは東ティモールでプロサッカー選手になることになると思うけど、機会があれば海外に挑戦して欲しい。
インドネシア、カンボジア、シンガポール、色んな国がある
でも、これまで日本のプロリーグでプレーした東ティモール人は1人もいない。
君たちがプロサッカー選手になって、誰かが東ティモール人初のJリーグ選手になることが夢の1つ。
2つ目は、東ティモールがFIFAワールドカップに出場すること。
10年後か15年後か20年後かは分からないが、君たちには可能性がある。
君たちが東ティモールの歴史を作って欲しい。
3つ目は、君たちが将来サッカーの指導者になること。
まずはサッカー選手を目指して欲しいけど、選手になれない人もいるし、ケガで引退することもある。
そんな時にサッカーを止めるのではなく、指導者の道を進んで欲しい。
私から学んだことを1つでも次の世代に伝えて欲しい。
そうしたら私の夢が次に繋がっていく。
最後に、これからもサッカーと何らかの形で関わり続けてくれたら嬉しい。
選手や指導者だけでなく、医者、スタッフ、審判、グラウンド管理、色んな関わり方があってサッカーは成り立っている。
最後に。
突然日本から来た指導者である私から、今まで教わってきたサッカーと全く違うことを言われたり、言葉が分からなかったりと、困惑したこともたくさんあったと思う。
でも、それらの経験が、君たちの記憶と心に残ってくれればうれしい。
私は君たちのおかげで、この半年間、とても疲れた・・・笑
わがままで、自分勝手で、話を聞かなくて、遅刻して、すぐに休んで、忘れ物をして、集中力がなくて。
それが君たちだ。
良いところは磨いて、悪いところは改善していければ、きっと、良いサッカー選手になれるはずだよ。
君たちのおかげで最高の半年間を過ごすことができた。
本当にありがとう。
=================================================
カウンターパート、配属先スタッフ、政府関係者それぞれから感謝のメッセージ、そしてユニホームや伝統織物のタイスをいただきました。
配属先の活動停止による任地変更。
新たな配属先での活動期間はたった半年。
もっともっとやりたいこと・伝えたいことがあって悔しさも多いけど、沢山の良い思い出ができました。
任地変更の選択は間違ってなかった。
ここに来ることが出来て本当に良かったと心から思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
até tempu seluk!(テトゥン語で「アテテンプセルク!/またね!」)
SHARE