JICA海外協力隊の世界日記

KAI DIAK!~どっちから読んでも甲斐元気~

休日の過ごし方~インドア編~

bondia!di'ak ka lae?

東ティモールは雨期真っただ中。
乾季に比べると、各地へ旅行に行く機会がぐっと減りました。
理由は地方ほど道路状況が悪く危険のため。
道路が冠水したり、タイやがぬかるにみはまったり、倒木や土砂崩れが起きたりと、雨期は普段以上に危険が増します。

そのためか、最近、隊員含む在留邦人界隈で『とある活動』が活発になっているような気がします。

それは・・・料理教室

首都ディリにあるレストランで、東ティモール料理などを学ぶことができます。
私の知っている限り、3つのレストランで料理教室を体験でき、メニューは希望することも可能です。
品数や内容によりますが、1回2~3時間程で、参加料は1人25ドル~35ドル程です。

私は昨年7月に初めて行き、先月は2回、そして今月も2回、料理教室に参加しました。
これで3店舗を制覇したので各料理教室の様子を少しだけ紹介します。

7月に行ったのはAgora food studio
国内唯一のショッピングモール:TIMOR PLAZAの敷地内にある南国感たっぷりなレストラン。
配偶者及び子女一時呼び寄せ制度で家族が東ティモールに来ている時に活動の合間を縫って参加しました。
妻子とも、見たこと・聞いたことが無い食材や調理用具に興奮していました。
(私も初めての体験だったので興奮しました笑)

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作った料理はこちら。
左上:etu hakmerik(キャッサバの葉とキャンドルナッツの混ぜご飯)
右上:chicken bafa(鶏肉のカレー風煮込み)
左中:tempe(発酵大豆の炒め煮)
右中:saboko(魚をバナナの皮で蒸し焼き)
左下:salad(店側で調理)
右下:raba-raba(パパイヤの花とバナナの花の炒め物)

20250220_095616-COLLAGE.jpgのサムネイル画像

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先月行ったのはUma saudavel
店名は「健康な家」という意味で、地元食材を90%は使うというこだわりのあるレストラン。
2階で食事ができ、3階の吹き抜けスペースが料理教室の会場になっています。

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20250120_133941-COLLAGE.jpgのサムネイル画像

下はKatupa(カトゥパ)という伝統料理。
ヤシ系の植物の葉で編んだ容器にお米を入れ、ココナッツジュースやスパイス等を混ぜた液体に浸して炊くため風味が良いご飯です。
この容器は人が手編みするのですが、編み方がかなり複雑…

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スタッフさんが「こうしてこうして…」と教えてくれるものの、みんな間違えまくる。笑

でも美味しく出来たので良しとします!習得したいけど、あと何回やればよいものか…
スタッフさんは1個1分程で次々に編んでました。

下はsaboko(サボコ)という伝統料理。スパイス等で味付けした魚を、葉で包んて直火で蒸し焼きにします。
葉は焦げますが中は良い感じに蒸しあがる(火が通る)ので、魚がフワフワジューシーで美味しいです。

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下はtukir(トゥキル)という竹を使った料理。
スパイス等で味付けした肉・魚・テンペ等を竹に入れ、直火の上で蒸し焼きにします。
竹の外側は焦げますが、中は良い感じに蒸しあがり(火が通り)ます。

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他にもkaitubi(カイトゥビ)という雨期にしか生えない東ティモール独自の植物を使った料理などを作りました。
(トップ画像の真ん中にある、大きなツクシンボのような緑色と紫色をしている野菜)

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最後はAHI MATAN
店名は「暖炉」という意味です(が、実際に暖炉はありません)。
親切なスタッフとお洒落な内装が素敵で、まさに暖炉のような温かさ・人集まるような空間を感じられるレストランです。

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ここではデザートにも挑戦。

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klepon(クレポン)というインドネシアのお菓子(お店や地域によってはbola-bola(ボラボラ)と呼ぶことも)。

米粉とタピオカ粉を2:1で混ぜ、パンダンリーフのエキスで緑色に色付けし、ココナッツシュガーを包んで茹でた後、削ったココナッツの実にまぶした優しい甘さのお菓子。

噛むと中から甘いソース(砂糖)がジュワ~っと出てきてとっても美味しかったです。

また、朝獲れのバウカウ産のキノコを持参したところ、その場で3種類の味付けで調理してくれました。

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バウカウは1~2月頃がローカルキノコ(tutukeo(トゥトゥケオ)、kulat(クラット)と呼ばれます)の収穫時期で、道端でたくさん売られています。
香りが良く、火を通すとトロっと柔らかい舌ざわりになり、キノコらしい食感もあってとても美味しいです。

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東ティモール料理はインドネシアやポルトガル由来が多いですが、日本では見たことが無い食材・調理器具・調理方法を体験できるのでとても新鮮でした。
友人と会話しながら料理をし分け合って食べる時間は良いリフレッシュにもなります。

これらのレストランではコーヒー教室も開催されています。
各レストランへはSNS経由で連絡・予約が出来る(レストランによりますが英語対応可能)ので、東ティモールに遊びに来られる際は是非体験してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

até tempu seluk!(テトゥン語で「アテテンプセルク!/またね!」)

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