JICA海外協力隊の世界日記

KAI DIAK!~どっちから読んでも甲斐元気~

嬉しかったこと

bondia!di'ak ka lae?

今日は嬉しかったことを報告させてください。

早速、、、と思いましたが、その前に少し前置きを。

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私はJICA海外協力隊のサッカー隊員として東ティモールに派遣されています。

JICA海外協力隊の仕事は現在、9つの分野に別れていて、120以上の職種があります。

サッカーを含むスポーツ隊員は「人的資源」という分野に該当し「貧困層の青少年の育成、練習環境の改善、現地指導者の指導力向上、競技人口の拡大など」が活動に求められます。

〇スポーツ隊員とは(JICA海外協力隊ウェブサイトのリンク)

私は自分の配属先において、選手や同僚に対し、サッカー指導以外に以下の3つのことを口酸っぱく言ってきました。

・(グラウンドに)ゴミを捨てないこと
・暴力をしないこと
・きちんと挨拶をすること

これは日本のサッカー(スポーツ)関係者なら当たり前のことだと思いますが、東ティモール(を含む開発途上国)ではこの問題は日常茶飯事です。

そこら中にポイ捨てする、イラっときたら殴る・蹴る、(遅刻しても)挨拶をせずに練習に入る・帰宅する...

日本で活動してきた指導者として、日本で学んだ様々なことを派遣国・配属先で伝えていく。

ただ一方的に押し付けるのではなく、相手の文化や意見も尊重しつつ広めていく。

少しずつサッカーが上手くなっていくように、少しずつ選手の行動が変わっていく。

指導者冥利に尽きる瞬間です。

昨年10月、任地変更のため約1年半活動をしていた配属先を離れました。

約1年半積み上げてきた活動先を離れ、新たな配属先でゼロから活動をするのはとても難しかったですが、派遣当初も同じような感じだったなと思い出すことが度々あります。

また、元配属先の選手達は元気でやっているかな、私が来る以前の状態に戻っていないかな、と思い出に浸ることも。

そして先日、隊員仲間(SKさん)からこんなメッセージが届きました。

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 karik maun Kai..?・・・たぶん、甲斐さん(からサッカーを習っていた?)
 matenek・・・優秀な
 Maun Kai toman ha'u・・・甲斐さんは私に慣れています(知っています、的な)
 haree dalan・・・道を見てね(気を付けてね)
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メッセージを読んだ時、思わず目頭が熱くなりました。

私が1年半やってきたことは彼の心に留まり彼の行動に繋がったのかな、と。

東ティモールは基本的に優しい・温かい人が多いです。

町中ですれ違う際に目が合うと「ボンディア/ボタルデ(おはよう/こんにちは)」と挨拶をしてくれます。

「マラエ!(外国人!)チナ!(中国人!)」と言われることはありますが、日本語で挨拶されることはほぼほぼありません。

私は配属先での活動に際し、「活動前はボタルデではなく『こんにちは』、活動後はオブリガードではなく『ありがとう』と言って欲しい。サッカーだけではなく日本語を少しでも学んで欲しい」と伝えました。

選手達は慣れない言葉のイントネーションながらも毎回挨拶をしてくれました。

コアレズマ(たぶん現在12歳、トップの画像の選手)は日本にとても興味を持ってくれた選手の一人です。

「学校の図書館で日本語の本見つけた!」と独学で勉強し「ワタシハ、コアレズマです、ジュウイチサイです」と突然自己紹介をしてきて驚かされたこともありました。

町中で私の友人を見つけた時は「日本人っぽいけどそうじゃなかったらどうしよう…」という不安があったと思います。

私はサッカー指導時に「失敗していいから挑戦をしなさい!」と常に伝えています。

彼はきっとそれも覚えていて、間違えてもいいという不安に打ち勝って、挨拶をしてくれたのではないかと思います。

ちなみに。

メッセージの冒頭「今日『も』」とありますが、SKさんの配属先は私の元配属先から30メートル程しか離れておらず、配属先付近で子供たちから「コンニチハ!」等とたまに挨拶をされるようです。

その子供たちも私の教え子たちかもしれないので「今日『も』」とメッセージしてくれました。

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私の活動は残り1か月を切りました。

これまでの活動を振り返りつつ、報告書を作りながら感じるのは『2年間の活動で具体的な成果を残せたのか』ということ。

・選手のサッカーレベルは上がったのか(上手くなったのか)
・私から何を学んでくれたのか

客観的な評価が難しい部分が多いです。

そんな時に届いたこのメッセージ。

一人の青少年育成の一因に関与できたのかな、と嬉しくなりました。

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もちろん、彼だけではありません。

任地変更に伴い地方(バウカウ県)で活動をしていますが、月に1度程は私用等で首都に行っています。

首都の町中を歩いていると「コーチ!」とバスの中や道路の向かい側から声をかけてくれる選手がいます。

すれ違いざまなので誰か分からないことが多いのですが、彼らの心に私の存在が残っている。

彼らと良い関わり方が出来ていたのかな、と感じられる瞬間です。

また最近は現配属先付近の学校の子供たちが「コンニチワ!」と挨拶をしてきます。中には私の知らない(教え子ではない)子供も。

どうやら私の教え子たちが私に日本語の挨拶をしているのを見て真似をしたり、教え子たちが学校で広めているようです。

バウカウ県に住んでいる日本人は私一人。こういう小さな幸せが毎日背中を押してくれます。

残りの活動期間も真摯に精一杯活動したいと思います。

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そんな素敵な経験ができる(かもしれない)JICA海外協力隊、現在2025年春募集が行われています!

現在、東ティモールは31件、サッカーは2件(バングラデシュとインド)の募集があります。

ぜひ一度ウェブサイトをご覧ください。

https://www.jica.go.jp/volunteer/

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

até tempu seluk!(テトゥン語で「アテテンプセルク!/またね!」)

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