JICA海外協力隊の世界日記

ジャマイカではたらく鳥取県職員

配属先の土木技術強化と業務効率化をサポートする活動

配属先の業務効率化

前回は日本(特に鳥取県)と配属先ウェストモアランド県(ウ県)の交流事業を支援する活動をご紹介しましたが、今回はそれと並行して取組んでいる2つの活動をご紹介します。

まずは、ウ県の業務効率化に関する活動について。ウ県では、上の写真のとおり現在新庁舎建設の真っ只中です。配属先では、これを契機とした「5S」や「KAIZEN」といった日本で開発された職場環境改善や品質管理の手法の導入が期待されています。現在は新庁舎完成を見守りつつ、業務効率化の機運醸成をウ県幹部と一緒に検討しているところです。

【参考】「5S」や「KAIZEN」について(JICAサイト)

土木部署の技術強化

鳥取県で土木職として培ってきた経験を活かすべく、ウ県では道路工務課(Roads & Works Department)という土木部署に所属しています。とはいえ、日本とは法制度が異なり、ジャマイカの地方自治体の予算規模は小さく、必然的に公共事業予算も限られています。例えば道路事業であれば、新設や改築はほとんどなく、維持管理が業務の中心になります。

そのような中で取組んだのが、県管理道路のマッピング。ウ県では起終点や延長といった限られた情報しか掲載されていない道路一覧があるだけということで、「OpenStreetMap」という既存のオープンデータの地理情報プロジェクトを活用して、県管理道路を地図上に反映しました。このように限られたリソースの中で、土木分野の技術強化に資する活動に取組んでいます。道路工務課でのほのぼのした日常は、随時お届けしていきたいと思います。

【参考】「OpenStreetMap」を活用したウ県管理道路のマッピング

マイオフィス、マイデスク

最後に私の職場とデスクをご紹介します。冒頭にお伝えしたとおり、ウ県では現在新庁舎を建設中で、完成までの間は仮庁舎で業務を行っていますが、私の所属する道路工務課は、ちょうど私が着任する前にリノベーションを行なった旧庁舎に一足先に移転しました。

上の写真がその職場で、パステルカラーがお洒落で気に入っています。左手前の廊下に置かれているのが私のデスクです。廊下のすぐ先は庁舎の入口で、来庁した市民には度々受付と勘違いされ、私も最初こそ面喰いましたが、同僚や市民と自然と挨拶や会話が生まれるので、今ではありがたいと思っています。ちなみに、着任当時は「これは暫定的なデスクで、いずれは個室が宛てがわれる予定だから」と説明されて1年が経ちました。ノー・プロブレム

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