JICA海外協力隊の世界日記

ジャマイカではたらく鳥取県職員

ジャマイカと日本をつなぐフェアトレード事業 ー 永村 夏美さん

ジャマイカで環境教育に取り組んだ永村さん

今回は、ジャマイカで同時期に活動した隊員・隊員OVの取組みを、インタビュー形式で紹介します。

―ジャマイカでの活動を教えてください。

永村さん)2019年4月から、農業や家政のトレーニングを通して、健全な青少年の育成と、ジャマイカの社会に貢献する人材づくりに寄与することを目的とした「Jamaica 4H Clubs」という団体に環境教育隊員として配属されました。

小学校を中心に巡回し、リサイクル工作をメインに環境教育を行ないました。1年間で70回以上の学校訪問を重ね、地域の取り組み等にも積極的に関わり、参加した会合やイベントは80を超えました。

―とても活発に活動されていたんですね。

配属先のファンドレイジングにも努めるなど、充実した隊員生活を送っていましたが、ちょうど1年目の終わりに新型コロナウイルスの影響で、任期を半分残しての帰国となりました。

フェアトレード事業「CHAKA CHAKA」

―帰国後に始められた「CHAKA CHAKA」のことをお聞かせください。

永村さん)以前からフェアトレード事業に興味がありました。コロナの影響で帰国した後、ジャマイカの仲間たちが経済的に困窮しており、政府からの援助等がほとんど皆無であることを知り、フェアトレード事業を始めるなら今しかないと決意しました。

そうして立ち上げたのが「CHAKA CHAKA」です。

―どんな商品を取り扱っているのですか?

現在は、首都キングストン(Kingston)を拠点に靴ブランドを展開するジャマイカ人男性からサンダルを、ジャマイカ北海岸にあるセントアン県(St. Ann)を拠点にジュエリーブランドを展開するジャマイカ人女性からアクセサリーを、少数であるがそれぞれ入荷・販売しています。

近々土産物屋の友人からも商品の仕入れを予定しています。持続可能な支援やビジネスの在り方について模索しながら「前進あるのみ」の姿勢で取り組んでいます。

今後の展望

―最後に、今後の展望をおうかがいします。

永村さん)物価が高く賃金が安いジャマイカでは、コロナ以前から経済的に困窮する人が数多くいました。そこにコロナの影響がのしかかり、経済の要である観光業が打撃を受け、たくさんの人が職を失っています。国も様々な支援に乗り出していますが、収束までジャマイカ人にとって大変苦しい状況が続くことが懸念されます。

CHAKA CHAKA」は、大変な時だからこそ出来ることに着目し、ジャマイカと日本を繋ぐサステイナブル(持続可能)なビジネスモデルを目指し、今後の活動を展開していきます。

―ご活躍を応援しています。ありがとうございました。

CHAKA CHAKA」では、大人から子ども向けまで、ジャマイカを感じさせるステキな商品がたくさん揃っています。ぜひサイトをご覧ください。

CHAKA CHAKA

Website: chakachaka.official.ec
Facebook: chakachaka.ja / Instagram @chakachaka.ja

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