JICA海外協力隊の世界日記

お米日記 in アフリカの真珠

Lwamata Rice Farmer's Group

今日は、先月結成した”Lwamata Rice Farmer’s Group”というコメ農家グループについて紹介したいと思います。

ウガンダには、農家、青年、女性グループなど多くのグループが存在し、そのグループ内で情報・知識の共有や収入向上プロジェクトなどを行っています。

私の任地にも多くのグループがありますが、コメ農家のグループは今まで存在しておらず、稲作農家同士の連携や協力が困難でした。

また、チボガ県では、稲の種子を販売している場所がなく、農家同士で種子をあげたり、交換したりしています。

しかし、その際に情報や知識が上手く共有されず、多品種の種子が混入してしまったり、不適切な方法で栽培を行ってしまったりするなどの問題がありました。

今までは、私が巡回指導を行ってきましたが、最近では農家の数も増えてきて、だんだん全ての農家を巡回するのは大変になってきました。

更に、私の任期も残り半年で、私が帰国した後も正しい栽培技術が普及していくように、コメ農家グループを結成し、互いに協力し合う関係を作ることが帰国までの1つの目標でした。

そんなことを思っていたのですが、ある時、農家の方から「グループを形成したい」という声が上がりました。

今までグループを形成したいと思いつつも、私が無理やり行っても意味がないと思っていたので、農家の方から自発的に言ってきた事はとても嬉しかったです。

そして、先月18日。

ルワマタ副群内にいる、篤農家を集めミーティングを開催しました。

本当は、もっとたくさんの農家を呼んだのですが、当日集まったのは22人でした…

ミーティングでは、種子や機械の問題について話し合いました。

話し合いの際も、農家同士が活発に議論を行ってくれ、そして、最終的には農家同士で役職を決めて”Lwamata Rice Farmer’s Group”というグループを結成することに至りました。

また、この前修理を施した足踏み脱穀機とプランティングフォークをグループに寄付して、グループ内で管理・使用するようにしました。

足踏み脱穀機は、前回修理したものも、どうやって維持・管理していくかが問題だったので、このグループ内でしっかりと管理してくれると良いなと思います。

そして、農家のほとんどはこれらの機械の使い方がわからなかったので、国立作物資源研究所でJICAのトレーニングを受けた農家が中心となって、機械の使い方などのレクチャーをしてくれました。

今後は、グループの運営の改善や、定期的に情報・知識の交換ができる場を作っていき、もっと多くの農家がグループに参加してくれるといいなぁと思います。

まず、来季の播種前に2度目のミーティングを開催したいと思います。

更に、私が以前から取り組んでいた「精米機」がついに導入されました!!

私の活動地域内には、精米所がなく、農家は高い輸送費を払って遠くの精米所まで運ぶか、精米前の安い値段で売るしかありませんでした。

その為、赴任した頃から精米機を導入するために、色々なことに取り組んできました。

しかし、どれもなかなか上手くいかず、半ばあきらめていました。

そんなとき、メイズ製粉所のオーナーが、個人で新しい精米機を購入してくれました。

あまりにも突然の出来事だったので、とにかく驚きました!!

この精米所はタウンから少し遠く、更に道の状況もあまり良くないのですが、以前よりははるかに近くなり、これで農家も私も一安心です。

目標であった、「農家の組織化」と「精米機の導入」の2つの目標が先月達成され、良い形で2017年を迎えることができました。

しかし、まだグループは組織されたばかりですし、精米所も理想はタウン内に1か所設置することです。

とりあえず、目標は達成されましたが、まだまだやることはたくさんありそうです。

残りの期間もこのまま悔いのないように突っ走って行きたいと思います。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ